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パリ (フランス) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(6人)詳細

Marmottan Monet Museum マルモッタン・モネ美術館

なかじま いちろう Nakajima Ichiro (フランス通訳ガイド講師連盟会員)

死ぬまで離さなかった、モネ秘蔵の作品群に出合えます。

  • 芸術鑑賞おすすめ
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  • 穴場

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オランジュリー美術館でモネの睡蓮の絵を鑑賞した後、オルセー美術館に行った後、もしくは、ジヴェルニーのモネの家を見学した後に行きたくなる美術館です。
パリ16区の高級住宅街の一角にあります。メトロを出て、閑寂な緑の多い公園を通っていくと美術館が見えてきます。

1874年に写真家ナダールの写真館で開催された第1回目のグループ展にクロード・ モネが出品した『印象、日の出』という作品について、当時の美術評論家が「ボケた風景画でただ“印象”を描いたに過ぎない」と、モネの絵のタイトルから皮肉って、“印象”という言葉を悪い意味で使ったことから、“印象派”という美術史上に残るジャンルが生まれました。
マルモッタン美術館には、この歴史的な『印象、日の出』が所蔵されています。

そもそもこの建物の所有者であったマルモッタンという美術品収集家は、ナポレオン時代の作品を集めていました。
ですから、館内にはナポレオン時代の家具や芸術品も収められています。

入場して、まずマルモッタンの集めていた絵画や調度品の数々を見た後、階段を登ると、モネのモデルもつとめた女流画家、ベルト・モリゾの作品群が展示されています。
肝心のモネの作品群は、再び一階に降りて企画展会場を通り抜け、地下に降りたところに並んでいます。
美術館全体の見学時間として、2時間は欲しいところです。

クロード・モネが亡くなり、次男のミッシェルが、父親が生前決して手放さなかった遺品をフランス学士院に寄贈しました。
シャンティー城、ジヴェルニーのモネの家などがフランス学士院の管理下にあります。

この印象派を代表する芸術家が画商に決して売らなかった作品群というのは、若い時に描いたデッサン、彼の子供達の肖像画をはじめ、白内障を患い目が不自由になってから残した、ジヴェルニーの庭を描いた絵画群です。
このモネが晩年描いた睡蓮の習作を見て、人は「駄作だ。」と言うかもしれません。
晩年友人だった政治家のジョルジュ・クレマンソーから依頼された『睡蓮』の連作を仕上げるために試行錯誤したこれらの習作に、我々は白内障に冒された絵描きの芸術に対する情熱を感じることでしょう。

クロード・モネは、遺言とも思える言い方で、「自分が死んだ後に睡蓮の絵をオランジュリーに展示するように。」という言葉を残しています。
現在オランジュリー美術館に収められている睡蓮の絵の大作は、絵描きが最後の力を振り絞って描いたものでした。

入場料は大人12ユーロ。18歳未満の子供、25歳以下の学生、および、教師は、8.50ユーロ(証明書必要)。7歳未満、身障者、ジャーナリストは無料。
ラ ミュエット (9号線) 下車後 徒歩9分、10:00~17:30(月曜定休)の開館です。

2018/11訪問
  • ジャンル
    美術館・ギャラリー
  • エリア
    16区 パッシー
  • 住所
  • アクセス
    地下鉄9線 La Muette または Ranelagh駅から徒歩約9分、RER C線 Boulainvilliers駅から徒歩約10分、32・70番バス Louis Boilly停留所からすぐ、22・52番バス La Muette/Boulainvilliers停留所から徒歩約9分、PCバス Ernest Hébert停留所から徒歩約3分
  • 電話番号
    +33-1 44 96 50 33
  • 営業時間
    [火, 水, 金-日]10:00-18:00(最終入場17:00) [木]10:00-21:00(最終入場20:00)
  • 定休日
    月曜日, 1月1日, 5月1日, クリスマス
  • 予算
    一般 12ユーロ
    7歳未満 無料
  • 公式サイト
  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。