Palais de Tokyo パレ ド トーキョー

メトロ9号線のイエナ駅とアルマ マルソー駅の中間点に位置しており、どちらかの駅で下車すれば歩いて5分ほど。パリ近代美術館の右側にある建物です。

第二次世界大戦で日本とフランスが敵国になったために「ニューヨーク大通り」と改名されてしまいましたが、以前は「東京大通り」という名の通りに面していたので「東京宮（パレ ド トウキョウ）」と名付けられました。

建物自体は1937年の万国博覧会の際に展示会場として建設されたものです。その昔17世紀、ルイ14世の時代には、サボンヌリー織のタペストリー工場があったところで、さらにその昔は石鹸工場がありました。ちなみにタペストリーの名前はその“石鹸（サボン）”が由来になっています（サボン→サボンヌリー）。

隣にあるパリ市運営の近代美術館は無料ですが、パレ ド トウキョウは有料の美術館です。大人12ユーロ、子供は9ユーロです。

ここは常設展示はなく、現代作家の企画展を定期的に開催しています。外観は古めかしく見えますが、内部は全く異なる現代美術を展示しています。ルイ ヴィトン財団などの民間企業が寄付金を出して内装工事を行ったということもあり、“フランスがこの21世紀の美術史に残したい作家”を中心に扱っています。詳細はホームページを参考にしてください。

外の別の入り口からでも入れますが、チケット売り場を素通りして左手に行くと、大変静かなカフェレストラン（Les Grands Verres）が入っています。あまり旅行者も来ないところで落ち着いて休めますから、雑多な観光都市パリの穴場として利用できます。