Nobel Prize Museum ノーベル博物館

ノーベル博物館は、旧市街Gamla stan（ガムラスタン）の中央に位置するStortorget（ストールトルゲット広場）にあります。ここは、元・証券取引所だった建物を改築し、2001年にオープンしました。ノーベル賞授与100周年を記念して建てられた博物館で、館内にはスウェ―デンが誇る科学者・アルフレッド・ノーベルの生涯や、歴代ノーベル賞受賞者の紹介、その他興味深い記念品などが数多く展示されています。ノーベルの功績はもちろんくまなく紹介されていて、彼のデスマスクも興味深い展示のひとつでしょう。

ノーベル賞は、ノーベルの遺言に従って授与されるようになりました。彼は、ダイナマイトを考案、製造したことでよく知られています。生涯で得た資金を元に、世界的に功績を残した人物への報酬として与えられるのが、このノーベル賞。受賞に値する分野は、化学、科学、医学、文学、平和、そして経済学の6分野となっています。メダルの授賞式は、ノーベルの命日でもある12月10日に、毎年この地で開催されます。

この博物館では、子供から大人までわかりやすいように、歴代ノーベル賞受賞者たちの活躍や功績を、映像で伝える手法を取り入れています。また、簡単な化学実験ができるブース（部屋）もあるので、家族連れでも子供と一緒に楽しめますよ。

また、すべて見終わったら「ビストロ・ノーベル」と呼ばれるカフェに立ち寄ってみましょう。ここでは、ノーベル賞授賞式の晩餐会で出されるアイスクリームと、ほぼ同じものを味わえます。このアイスクリームには、ノーベル賞のメダルの形をした丸いチョコレートが添えられ、これも晩餐会の席に飾られるものと同じです。授賞式に参加した気分で、カフェでひと休みしてみてはいかが？

このカフェで、ぜひ注目しておきたいのがイスです。腰かける部分の裏側に、ノーベル賞受賞者たちの直筆サインが書かれているのです。とはいうものの、カフェに入ったとたんに椅子をひっくり返して、サインを探すわけにもいきませんよね。ですので、まずは小さなタグが付いているイスを見つけて、それをひっくり返してみてください。すると、受賞者たちの直筆サインが！　写真撮影も自由にできますので、ぜひお気に入りのワンショットを撮って、SNSにアップしてみるのもいいでしょう。受賞者のサイン入りイスに座って、アイスクリームなどを味わってみるのもいいでしょう。

ノーベル博物館では、入場料の支払いにクレジットカードと現金が利用できます（2019年8月末現在）。一般が120スウェ―デン・クローナ、大学生と60歳以上が、80スウェ―デン・クローナ、18歳以下は無料です。一般入場料には、ガイド代も含まれていますが、この場合は英語とスウェ―デン語による説明になりますので、おすすめはオーディオ・ガイドです。こちらは、日本語による説明ガイドもあります。また、館員は英語をよく話せます。質問がある場合などでも、簡単な英語でも十分に対応してくれますので安心です。

博物館へのアクセスは、地下鉄なら Gamla stan（ガムラスタン）駅下車、バスであれば Slottsbackenか、Riddarhustorgetで降りてください。どちらも徒歩5～7分で博物館に到着します。

2001年にノーベル賞100周年を記念してオープンした博物館です。館内には、歴代の受賞者の研究の資料、関連作品、さらにアルフレッド・ノーベルの遺言状のオリジナルや、デスマスクなども展示されています。

入場料は100krと若干お高いですが、これを支払えば無料の英語のガイドツアー（45分）に参加することができます。専属のガイドさんが丁寧に説明してくれるので、是非お勧めです。もしくは、スマートフォーンがあれば、Wifiにつないで日本語のガイダンスをダウンロードすることができます。

ミュージアムショップでは、ノーベル賞晩餐会に出されるノーベルの肖像入りのメダルチョコレートや、晩餐会のために特別にブレンドされた紅茶が販売されています。ショップでは、ユーロやJCBカードは使えませんのでご注意ください。

入口すぐ左側に併設されたBistro Nobelというカフェでは、美味しい日替わりランチの他、2001年のノーベル賞晩餐会までに出されたデザート、ノーベルアイスクリームが食べられます。メダルチョコレートも添えられ、お値段は85krです。結構ボリュームがあるので二人で1個でも十分です。

さらにカフェの椅子は、すべて歴代の受賞者のサイン入りとなっています。是非ひっくり返してみて下さい、日本人の受賞者のサイン入りの椅子も見つけられるかもしれません。

お時間のない方は、入場料なしでショップやカフェだけに入ることができます。また、火曜日の夕方17時から20時の時間帯のみ、無料で入館できます。