ワット・クンナラム寺は、ナムアンの滝にほど近い、島の南西部(周回道路4169号線沿い)にあるお寺。ミイラ化したお坊さんが、そのまま祀られているという、他にもあまり例のない、珍しいお寺です。
このお寺の僧院長だった サマタキッティクンというお坊さんは、50歳の時に出家して、1944年に僧院長に任命されてからは、瞑想修行で有名になり、約20年の間に、僧侶、一般人を問わず、たくさんの弟子に恵まれたそうです。
また、彼は自分の死期を正確に予測したことでも有名で、その予言通り、1973年に79歳と8ヶ月の生涯を閉じました。彼の体は死後も腐ることはなく、弟子たちは、「仏教の教えに倣えば、苦しみから救われることを後世に伝えていくことのシンボルとして祀ってほしい」という彼の遺言通りに、彼の体を瞑想する時の真っ直ぐな姿勢に正し、ケースに入れて安置しました。
彼の体は、ミイラ化しましたが、40年以上たった今でも良好な状態で保たれ、髪の毛や耳の穴、歯や腕の皮膚なども、生前の姿を思い起こせるほど、見事な状態で保存されています。
ここで少し面白いのは、ミイラになったお坊さんにサングラスがかけてあるところ。きっと目の部分の損傷が激しいのだと思いますが、サングラスを掛けてしまう、タイの人のおおらかさには、感心していまいます。
それほど大きなお寺ではありませんが、境内には別に本堂があり、屋根の彫刻も見事です。
島内観光ツアーでは、定番のスポットになっていて、日中は多く観光客が訪れます。
Wat Khunaram (Mummified Monk) ワット・クナラム(ミイラ寺)
大塚 誠
(現地旅行代理店経営)
ミイラになった高僧を祀る、パワースポット。
- 投稿日2015/09/28
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ジャンル寺・神社・教会
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エリアナ ムアン
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住所
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アクセスサムイ国際空港から車で約40分
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営業時間8:00-17:00
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定休日無休
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