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海抜2400m、断崖絶壁に造られた「空中都市」
山裾からはその存在を確認できないことから「空中都市」とも「天空都市」とも呼ばれるマチュピチュ。謎が多い遺跡だが、現在ではインカ帝国の宗教施設であったという説が有力だとされている。総面積は5平方キロメートル。斜面には段々畑が広がり、神殿や宮殿、居住区を備え、高度な文明が栄えていたことがうかがえる。
マチュピチュ遺跡を存分に楽しむなら1泊して周辺の山々への登頂にもチャレンジを。遠く眼下に望む絶景が待っている。装備はしっかりと。
多くの謎に包まれた地上絵
ペルー南部の乾燥地帯に描かれた巨大地上絵。3～8世紀の古代ナスカ人が描いたといわれているが、いまだ多くの謎に包まれている。上空からでなければ分からないほど巨大な絵の大きさは、ひとつ全長100m以上にもおよび、直線や幾何学図形、動物、魚、虫、植物など様々なものがモチーフとなっている。
セスナ機で上空から見るのが一般的。神秘的な雰囲気漂う巨大な絵が現れる。飛行時間はあっという間なので見逃さないために予習していくのが◎
インカの繁栄と滅亡の歴史が生んだ美しい街並み
ケチュア語で「ヘソ」を意味するクスコ。11世紀頃に建設され、インカ帝国の都として栄えたが、16世紀スペイン人によって征服されてしまう。インカが築いた精巧な礎石の上にスペイン風の教会が建設され、インカ時代の美しく精巧な石組みと、スペインのコロニアルな建築物が融合した独特な街並みが形成された。
カミソリの刃も通さないと言われる精巧な石組みは芸術作品のような美しさ。オレンジの明かりでライトアップされた夜のクスコも美しい。
ブラジル、アルゼンチンにまたがる「大いなる水」
イグアス（Iguazu）とは先住民の言葉で大いなる水という意味をもつ。最大落差80メートル以上の壮大な滝はブラジル・アルゼンチン2ヶ国にまたがっている。300余りある滝の中でも、流れ落ちる水の轟音が鳴り響く「悪魔の喉笛」は迫力満点。
滝の多くはアルゼンチン側にあり、複数のトレイルコースが整備されている。滝の迫力を間近に感じられるボートツアーにも参加したい。
巨大な石像、モアイ像の謎が残る孤島
チリの沖合3800キロに浮かぶ、絶海の孤島。三角形をした島の三隅に3つの休火山がある。島の象徴であるモアイ像は最大11m、80トンにもなる巨大な石像で、900体以上が残されている。どのように運ばれたのか、なぜ製造されなくなったのか、今も多くの謎に包まれている。
異なる部族が暮らす集落ごとに造られたというモアイ像。時代とともに変化したデザインにも注目したい。
人口20万人を擁した、巨大宗教都市
メキシコの首都メキシコシティーから北東へ50キロメートルほどに位置するテオティワカン遺跡。広大な敷地に、高さ65メートルの「太陽のピラミッド」、46メートルの「月のピラミッド」がそびえ、中心には、まるで滑走路のような「死者の大通り」がのびている。古代文明の生活や儀式を垣間見ることが出来る。
テオティワカンの規模を実感するには、太陽と月の両ピラミッドに登ろう。上から見渡す遺跡群は美しく区画され、当時の高度な文明を物語る。
街を見守る、巨大なキリスト像
世界遺産に登録された美しい景観の中で、最も有名なのは巨大なキリスト像とそこからの眺め。海抜710mのコルコバードの丘に建つキリスト像はブラジルのシンボル。人々を抱擁するように両腕を広げた、高さ38mの象は街のあちこちから眺めることができる。
コルコバードの丘の山頂へ向かう登山電車は混みあうので事前予約を。丘の上からは、昼間には海を見渡せ、夜には美しい夜景を楽しめる。
歴史を閉じ込めた、生きる博物館
キューバの政治・経済の中心である首都ハバナにはスペインコロニアルの雰囲気が感じられる、ノスタルジックな街並みが広がる。19世紀やそれ以前に造られた建造物が今も残り、1940～50年代のクラシックカーが現役で走る様子は、ここでしか見られないもの。
マニアが見たら大喜びするクラシックカーが走る様子はキューバを象徴する風景。多くはタクシーとなっていて、旅行者も乗り心地を体験できる。
最終更新日：2015年12月15日
