中城城（なかぐすくぐすく）は、築城の天才と呼ばれた中城按司 護佐丸（なかぐすくあじ ごさまる）によって築かれました。琉球石灰岩で積まれた城壁が沖縄戦の戦火を逃れ、各所に残っています。
ここは6つの郭（
中城城（なかぐすくぐすく）は、築城の天才と呼ばれた中城按司 護佐丸（なかぐすくあじ ごさまる）によって築かれました。琉球石灰岩で積まれた城壁が沖縄戦の戦火を逃れ、各所に残っています。
ここは6つの郭（くるわ）からなる比較的大きなグスクで、築城年代は不明ですが、1440年に護佐丸が王府の命でこの地へと移り住み、自然の岩石と地形的条件を巧みに生かしながら周辺の城壁を増築したといわれています。
城壁の大部分が当時最高の技術であった“切石積み”で造られており、卓越した石積技術に裏打ちされた美しい曲線を鑑賞できます。
2000年12月に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録され、さらに2006年4月には「日本100名城」にも選ばれています。
高台にあるグスクからの眺望は素晴らしく、東側に中城湾や太平洋、西側に宜野湾市や東シナ海、北側に勝連半島や読谷方面、南側に与那原や知念半島を見渡すことができる景勝地にもなっています。
また、このグスクは琉球王国史の中でも有名な「護佐丸・阿麻和利の乱」の舞台としても有名。これは、
勝連城主であった阿麻和利が護佐丸をだまし討ちにした戦いで、沖縄の古典芸能「組踊」などの題材にもなっているほどドキドキするような歴史ドラマなのです。あらすじだけでも勉強して行くと、このグスクを訪ねた時の面白さが倍増しますよ。
入場料は大人400円、中高生300円、小学生200円。城内はかなり広いので、見学の所要時間としてはたっぷり1時間は見ておいたほうがいいでしょう。
日陰もほとんどありませんので、日傘や帽子、飲み物などをお忘れなく。無料のカートで入口から順路のスタート地点まで送ってもらえますので、体力に自信のない人は無理せず利用しましょう。
那覇空港からは高速道路を利用して約35分、一般道でも約40分の道のりです。バスなら那覇バスターミナルから「中城小学校」もしくは「久場」下車で徒歩約30分、または「安谷屋」下車で徒歩約10分ですが、いずれも厳しい登り坂ですので、バス停からはタクシーに乗ることをおすすめします。
