Tajima-tei 但馬亭

皆さんは「すしポリス」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
海外のあちこちでおいしく健康的な日本食が流行していることに伴い、
日本食レストランが次々と出店した結果、日本人から見れば
明らかにまがいものに見えるようなものまで出てきたとして、
そうした「まがいもの」を取り締まるために、
日本の農林水産省が海外各地に「すしポリス」なるものを派遣して
取り締まりを行うという計画です。

どこか高飛車な態度が感じられるこの計画は
さすがに海外各地からの反発を呼んだようで、結局のところ頓挫しました。
ただそうした計画が真剣に検討されるぐらい、日本人からしてみれば、
「これは本当に日本食と呼んでいいのか?」と首をかしげたくなるような日本食レストランが
イギリスを始めとする海外各地に存在しているというのも事実です。

そうした状況下において、ロンドンにおいても
正統派の日本食の味を頑固に守り続けているのが但馬亭。

京都の料亭で修業を積んだというオーナーがつくる料理を求めて、
ロンドンの金融街シティと劇場街ウェスト・エンドのちょうど中間にある
チャンスリー駅近くの同店に通うロンドン在住の日本人がたくさんいます。

揚げだし豆腐、たこぶつ、鳥皮のから揚げと、日本食が恋しくなった舌には
どれもこれもおいしく感じられるメニューばかりがそろっていますが、
同店を訪れた際にはぜひ自慢の松前寿司をお試しください。