王宮のオリエンテ広場の向かい側にあるエレガントな教会が、
マドリード州のカトリック教会の総本部にもなっている、アルムデナ大聖堂です。
「アルムデナ」はマドリードの守護聖母の名前で、
スペインで女の子の命名にも好まれています。
伝説によると、イスラム教であるサラセン帝国が西ゴート王国を滅ぼした
711年から714年、マドリードのアルムダイナ村の人々は、
城壁の水車井戸にマリア像を隠しました。
それから約300年後の1085年11月9日、
サラセンの国(イスラム国)トレドに無血入場したアルフォンソ6世王が、
凱旋行進の途中、アルムダイナ村の城壁を通りかかったところ、
壁から小石が転げ落ちてきました。
その小石が止まった場所にはマリア像があり、2本のろうそくが灯されていました。
アルフォンソ6世は画家を遣わし、
アルムダイナ村のモスクの壁に「百合の花のマリア」の絵を描かせました。
赤ちゃんを抱き、手に百合の花を持ったマリアの姿は、
アルフォンソ6世王のフランス人の妻、コンスタンサに似ていたと言います。
カトリックが禁じられていたイスラム時代に生きたカトリックの人々は、
百合の花に無原罪のマリアを重ね、 秘密裏に信仰を守ったのです。
1868年12月22日、アルムダイナ村の百合の聖母マリアを祀る
新しい教会を建立したいという信徒会は、
当時のアルフォンソ12世国王の妻メルセデス女王を御加護することを理由に、
カトリックの総本山であるトレド大聖堂の大司教に懇願して認められ、
アルムデナ大聖堂が作られる事になりました。
着工は1883年、最終的に完成したのは1993年。
途中、設計の変更や工事の中断があったものの、
110年もかけて、王宮と対面したネオゴシックの美しい大聖堂が完成したのです。
アルムデナ大聖堂は、大聖堂に向かって右側から宝物館に入場し(有料/6ユーロ)、
大聖堂内部へは、向かって左のバイレン通りに面した教会の入り口(無料)から入ります。
アルムデナ大聖堂が完成後、最も大きな行事といえば、2004年5月22日、
当時のスペイン皇太子フェリペと、
アナウンサーだった民間の女性レティシア・オルティス嬢の結婚式です。
皇太子フェリペと妃レティシアは、2014年6月19日に、
国王フェリペ6世、レティシア王妃として即位しました。
Santa Maria la Real de la Almudena Cathedral アルムデナ大聖堂
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王宮の向かい側にあるカトリックの大聖堂です。
建設計画は16世紀から始まったそうですがスペイン内戦や計画が頓挫したりと
1950年より本格的に構想が始まり、1993年に完成しました。
2004年には現国王フェリペ6世とレティシア后の挙式が
アルムデナ大聖堂で執り行われたことで有名です。
まず、大聖堂への入口ですが
王宮に向かってある入口は博物館(有料)の入口であるため、
あえて入場されたい方以外はBailen通りを「Catedral(大聖堂)」方面へ進んで頂くと
右手に緩やかな短い坂が見え、その先に大聖堂の入口があります。
入口入ったら備え付けの箱に1ユーロ(有志)を入れて頂きそのまま進みます。
大聖堂の外観はネオ・クラシカル様式、
内装はゴシック・リヴァイヴァル建築で、とにかく変わってます。
王室のお墨付きでなければ波紋を呼ぶ大聖堂になる気がします。
実際に評判は半々のようです。天井画は幾何学、ステンドグラスはキュビズムを感じ
なんだかデザイン画を見てる感じです。
礼拝堂のステンドグラスは直線的で色使いもモダンで何だか現代美術館にいるよう。
対象に大聖堂内に置かれている像は歴史的復古作品で王室の威厳を感じられ、
パイプオルガンもさすがに素晴らしいです。地下には納骨堂もあります。
とにかくこの新旧の混じった内装は
実際に足を踏み入れないと感じることができないので
王宮観光に来られた際はアルムデナ大聖堂にも是非足をお運びください。
景観を楽しみたい方は、有料で博物館(Museo)に入ると2箇所の展望台に登れます。
ただ、結構階段を登るのでご注意。
Casa de Campoやマヨール広場などの眺望が楽しめます。
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ジャンル寺・神社・教会
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エリアアストゥリアス
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住所
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アクセス地下鉄2・5号線 オペラ Opera駅から徒歩約8分
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電話番号+34-91-5422200
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営業時間9-6月: 10:00-20:30, 7・8月: 10:00-21:00
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定休日無休
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公式サイト
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
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