ドゥオーモ広場からそれほど離れていない場所に、「ジョバンニ・ガッリ」という創業100年の歴史をもつ有名菓子店があります。
ジョバンニ・ガッリは菓子工場で職人として働いた後、1911年にミラノで自分の会社を創業しました。現在も創業当時の製品と製法を守り続け、「マロングラッセ」は手作業で作られ食品添加物は一切使用されておらず、世界で一番美味しい「マロングラッセ」とも言われています。
イタリア・サヴォイア王室御用達の称号を授与した時期に、ミラノの黒歴史でもある1942年10月24日、18時に70機のイギリス軍戦闘機による爆撃で店は壊滅しました。
壊滅した店の残骸から木製の作業台と、ガラスと木でできたウィンドーを掘り出し、店の歴史を守り続ける決意をし、1946年に店を再建した時に据え付けられ、ジョヴァンニ・ガッリの伝統とこだわりの象徴として、今なお店内に見ることができます。
2006年には、50年以上の歴史を持ち、伝統を守りつつ発展を遂げている企業の歴史遺産的価値をミラノ市が認定する「歴史遺産店舗登録」に選定されました。
一握りの特権階級の人の砂糖菓子だったマロングラッセは、今でも他の伝統的な菓子と比べ特別なものであり続けながら、多くの人々の嗜好がますます洗練されたものになるにつれ、広く知られるようになりました。
しかしその製法は門外不出の秘密で、創業者ジョヴァンニから伝承された製法を忠実に守り、昔ながらの手順で丁寧に作られています。イタリア・カンパーニャ州モンテッラ産のI.G.P.(保護指定地域表示)商標を持つ、いわゆる「マローネ」と呼ばれる大粒で重みのある栗を使用し、専属の栗の生産者は、長年にわたる信頼関係から、常に最高品質のものだけを選りすぐって提供しているのが美味しさの秘密です。
ジョヴァンニ・ガッリで新物のマロングラッセが食べられるのは毎年春ですが、シロップに漬け込まれた栗は毎日新しいものが取り出され、最後の仕上げの加工がおこなわれ、1年中いつでも出来立ての、あの風味豊かなマロングラッセを楽しむことができます。
ちなみに一個買いをしてみたところ、量り売りですが2.3ユーロでした。
Giovanni Galli(Victor Hugo) ジョバンニ・ガッリ(ヴィクトール ユーゴー店)
世界で一番美味しいモノ
- 投稿日2015/09/29
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ジャンルショップ
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エリアミラノ旧市街
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住所
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アクセス地下鉄赤・黄色線Duomo 徒歩3分
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電話番号+39-02-86464833
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営業時間[月-土]8:30-20:00、[日]9:00-13:30
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公式サイト
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