1941年6月のナチス軍による予告なしのソ連侵攻から始まり、ソ連が勝利する1945年5月までの長く苦しい戦争は、大祖国戦争と呼ばれています。この戦争はロシアの歴史にとって特に重要な出来事のひとつであり、戦後75年を経た今でも戦勝パレードが盛大に行われ、テレビドラマや映画でも多く取り上げられています。
モスクワ市内西部のポクロンナヤ・ガラと呼ばれる高台に、大祖国戦争戦勝50周年を記念して1995年に勝利公園がオープン。広大な敷地と数多くの噴水があり、モスクワ市民の憩いの場としてにぎわっています。
敷地内には勝利の碑だけではなく、多民族国家ロシアを象徴するようにロシア正教会やイスラム教の礼拝堂(モスク)、ユダヤ教の会堂(シナゴーグ)が点在します。
暖かい季節は噴水のそばでくつろぐモスクワっ子で特ににぎわい、アイスクリームスタンドやカフェ、軽食ショップも数多く見られます。日が長い5月から8月までは18時以降の夕暮れが特に美しく、この時間帯が最も人出も多くなります。
最寄りの地下鉄駅、パルクパベーディを出るとすぐに公園の入口が見えます。そこから歩いて10分ほどで最大の見どころ、公園中央部にそびえたつ勝利博物館に到着です。
勝利博物館は1階と2階の展示からなり、2階の「栄光の間」では3Dムービーによる大祖国戦争の様子が1時間に1回上映されているので、入場したらまず上映時間を確認しましょう。
1階はモスクワやペトログラード(現サンクトペテルブルグ)など主要都市での戦闘の様子のパノラマ展示があり、入口周辺には戦車プラモデルやミリタリーグッズなどのお土産ショップもあります。
館内はロシア語・英語・中国語対応となっており、支払いにはVISAやマスターなどの主要カードの利用が可能です。
公園の入場は無料。勝利博物館入場料は300ルーブル。屋外には戦車展示もあり別途300ルーブルとなっています。
Victory Park 勝利公園
アリョンカ
(フリーライター)
とにかくスケールが大きい! 歴史・軍事に興味のある方必見、ロシア祖国戦争勝利をテーマにした施設
- 投稿日2020/09/18
2020/08訪問
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ジャンル広場・公園
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エリアモスクワ
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住所
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アクセス勝利公園 - 地下鉄パルクパベーディ駅から徒歩約1分、勝利博物館 - 地下鉄パルクパベーディ駅から徒歩約10分
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営業時間勝利公園 - 24時間、勝利博物館 - 10:00-22:00(入場券販売は20:30まで)
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定休日勝利公園 - 無休、勝利博物館 - 月曜日
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予算勝利公園 無料
勝利博物館 入場料 300ルーブル
戦車展示 300ルーブル -
公式サイト
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
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