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パリ (フランス) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(6人)詳細

Pantheon パンテオン

なかじま いちろう Nakajima Ichiro (フランス通訳ガイド講師連盟会員)

カルチェ・ラタンに行ったなら、是非訪れたいところ!

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RER B線のルクサンブール駅で下車して徒歩5分、またはメトロ10号線のモベール・ミュチュアリテ駅下車で徒歩7分。丸い屋根の大きな建物なのですぐにわかります。

パンテオンというのは、ギリシア語でパンが“すべての”という意味で、テオンは“神様”のこと。つまり、すべての神様に捧げられた寺院ということになります。

18世紀ルイ15世の時代、国王が難病で死にそうになりますが、神の御加護で助かったということで、建築家スフロの設計で建設されました。なお、パンテオン正面にある通りにはこの建築家の名前がつけられています。

パンテオン自体は現在、フランスの政治、科学、文化で活躍し功績を残した偉人たちの霊廟になっていますが、それ以外にも見所は多いのです。

入り口で簡単な手荷物検査を受けた後、入場券を購入します。料金は大人9ユーロ、18歳未満は無料です。右手のカウンターでチケットを見せ、左手には無料の日本語パンフレットが置いてあります。

内部は広く、真っ直ぐ中央に向かって歩いていくと、天井から吊り下げられた振り子があります。これは「フーコーの振り子」といって、同名の物理学者が地球が自転していることを証明するために使ったものでした。今でも常に動いており、館内に独特の静けさを演出しています。

振り子の奥中央には、フランス大革命時代に創設された「国民公会」を記念する彫刻が置かれています。

内壁に描かれた象徴主義のフレスコ画も見逃せません。パリの町を外敵から救ったサント・ジュヌビエーブや、100年戦争で活躍したジャンヌ・ダルクの物語などが語られています。

そして、パンテオンを訪れたら、最後はお墓参りでしょう。

左手奥にある階段を降りていくと、フランス大革命の活動家や当時の進歩派貴族たちに影響を与えた偉人の棺が置いてあります。まず右手に『エミール』『社会契約論』などの著書で有名な哲学者ジャン=ジャック・ルソーの棺。向い合って左手には、啓蒙思想家のヴォルテールの棺があります。

数多い偉人の中でも、我々日本人に馴染みがあるのは、『レ・ミゼラブル』や『ノートルダム・ド・パリ』を著した詩人ヴィクトル・ユーゴーでしょう。いちばん奥まで進んだところ、左手の廊下にあります。

墓の入り口には、その個室に納められた偉人の名前と生年月日が刻まれています。ヴィクトル・ユーゴーの部屋には、日本でも知られている文学者エミール・ゾラと、『椿姫』を著したアレクサンドル・デュマの棺も置かれています。

なお、トイレは出口の階段を上っていく途中にあります。パンテオンの出口は、入り口の方へ戻って左手の売店を過ぎたところなのですが、一度扉から外に出てしまうと逆戻りはできませんのでご注意ください。

2019/08訪問
  • ジャンル
    寺・神社・教会
  • エリア
    カルチェ ラタン
  • 住所
  • アクセス
    地下鉄10線 モベール ミュチュアリテ Maubert-Mutualité駅から徒歩約5分、7・10線 ジュシュー Jussieu駅から徒歩約8分、RER B線 ルクソンブール Luxembourg駅から徒歩約7分
  • 電話番号
    +33-1 44 32 18 00
  • 営業時間
    4月-9月: 10:00-18:30, 10月-3月: 10:00-18:00
  • 定休日
    1月1日, 5月1日, クリスマス
  • 予算
    入場料(ツアー) 9~11.5ユーロ
  • 公式サイト
  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。