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パリ (フランス) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(6人)詳細

Eglise Saint-Sulpice サン シュルピス教会

なかじま いちろう Nakajima Ichiro (フランス通訳ガイド講師連盟会員)

映画『ダ・ヴィンチ・コード』で有名になりました

  • 教会おすすめ
  • 地元っ子に人気
  • メディアで話題

サン・シュルピス教会は、パリの学生街カルチェラタン界隈に位置しており、サン=ジェルマン・デ・プレ教会からもそれほど遠くありません。

メトロでしたら、4号線のサン=ジェルマン・デ・プレ駅で下車して徒歩で7分か、同じ4号線のサン・シュルピス駅で下車して徒歩で5分か、または10号線のマビヨン駅で下車して徒歩で5分です。

いずれの駅で降りても、目的の教会まで歩いて行く途中には覗いてみたい小さなブティックがたくさんあります。

肝心のサン・シュルピス教会ですが、建てられた当時はローマの教会を真似したとかで不評を買ったそうです。

それでも先日火災にあったノートルダム大聖堂の次に大きな教会となっています。ノートルダム大聖堂が現在修復中なので、パリでの重要な宗教的行事はここで執り行われています。

日本では、ベストセラーになった小説で、のちに映画化された『ダ・ヴィンチ・コード』に出てくる「ローズライン」で有名です。

映画の中では、シラスという狂信的な修道僧が、サン・シュルピス教会の床を掘り起こす場面で出てきました。小説家がローズラインと呼んでいる線は、実際には毎年変わる復活祭のカレンダーを僧侶が天文学的に知るためのラインで、神がかりな小説とは全く無関係です。

18世紀に作られた精巧な日時計で「グノモン」という名前で呼ばれています。『ダ・ヴィンチ・コード』の小説と映画がヒットして教会にやってくる旅行者も増えましたが、しばらくの間、ラインの末端にあるオベリスクの脇には「このラインは、ダ・ヴィンチ・コードとは無関係です。」という貼り紙が掲示されていました。

美術愛好家にとっての見どころは、19世紀ロマン主義の代表的画家ウジェーヌ・ドラクロワが描いた、教会内にある壁画でしょう。教会右手の扉から入り、向かって右側に並んでいるシャペル(礼拝堂)の2つ目がドラクロワのフレスコ画『天使とヤコブの戦い』です。

教会内部を右手から奥へ向かって一周すると20分ぐらいで見学できます。それぞれのシャペルに聖人の名前が付けられており、ジャンヌ・ダルクのシャペルもあります。

できれば、晴れた日に訪れることをお勧めしますが、内部のステンドグラスは、革命や戦争で破壊されているところが多く、シテ島にあるサント・シャペルやシャルトルにあるノートルダム大聖堂のそれに比べるとイマイチです。

7:30から19:30まで入場可能、無料です。

2019/10訪問
  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。