フランスでは、歴代の大統領が国内どこかに美術館を創設しているものです。
この原始美術を中心に取り扱っている美術館は、ジャック・シラク大統領のイニシャティブにより設立されました。
セーヌ川沿いにあるこの建物は、世界的に有名なフランス人建築家、ジャン・ヌーヴェルの設計で、建物の外壁は「生きた庭園」というコンセプトで作られており、造園家パトリック ブランによります。
16世紀の国王で、レオナルド・ダヴィンチをフランスに招いた"フランス・ルネサンスの父"と言われているフランソワ一世は、イタリア・ルネサンスの芸術品に限らず、アフリカの原始美術品も収集していたそうですから驚きです。
その時代からフランスが買い集めていた、30万点におよぶ作品が収められています。アフリカから、アジア、南米に渡る欧州以外の原始美術が集められており、このコレクションは世界ピカイチです。
企画展もなかなか凝っていて、マヤ文明や日本の妖怪・お化けなどをテーマにした特別展も過去にありました。見学には、企画展も含めて1時間半あれば十分でしょう。
エッフェル塔からもそれほど離れていないので、パリを象徴する鉄製の塔に登った後にでも、この美術館を訪問するといいかもしれません。
美術館とは入口が別れていますが、同じ建物内には味に評判がある“レ・ゾンブル”というフレンチが入っています。“影”という意味です。
名前は出していませんが、仏料理業界で有名なアラン・デュカスが関わっています。
このレストランからイルミネーションで輝くエッフェル塔を眺めながら、夕食を取ると最高です。
入場料は、常設展が10ユーロで割引料金は7ユーロ。企画展は大人10ユーロで割引料金は7ユーロ。常設展+企画展は、大人12ユーロで割引料金が9ユーロです。
割引料金は欧州に住んでいる26歳未満の青年などに適用されます。
なお、18歳未満の子供、身障者と同伴者、仏芸術家協会会員、ジャーナリストは無料です。また、一般大人も毎月第1日曜日は無料です。
ケ・ブランリ美術館へのアクセスは、アルマ マルソー駅(9号線)下車、徒歩6分。またはビラケム駅(6号線)から徒歩9分、ポン・ドゥ・アルマ駅(RER C線)下車で徒歩2分です。
月曜日は定休、11:00~19:00(ただし、木・金・土曜日は夜21時まで営業)です。
Quai Branly Museum ケ ブランリー美術館
世界中の原始美術品がここに凝縮されました。
- 投稿日2018/11/29
2017/10訪問
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ジャンル美術館・ギャラリー
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エリア7区 エッフェル塔
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住所
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アクセス地下鉄9線 Iéna駅から徒歩約4分、RER C線 Champ de Mars Tour Eiffel駅から徒歩約13分、42番バス Tour Eiffel停留所から徒歩約3分、42・63・80・92番バス Bosquet-Rapp停留所から徒歩約5分
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電話番号+33-1 56 61 70 00
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営業時間[火, 水, 金-日]10:30-19:00 [木]10:30-22:00
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定休日月曜日, 5月1日, クリスマス
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予算常設展・企画展(一般) 12ユーロ
18歳未満 無料
常設展(一般) 10ユーロ -
公式サイト
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