ティンプー・チュ(川)を挟んだ、街の反対側の丘の斜面に、小さな製紙工房が建っています。ブータンでは昔から日本の和紙と似た技法で作るデショーと呼ばれる手漉き紙があったのですが、この製紙工房のオーナーは島根県浜田市(旧三隅町)に留学して和紙の製法を学びました。
帰国後にこの場所に工房を作り、以降ブータン古来の方法と日本の和紙製法の良いところを組み合わせ、コウゾやミツマタを使った手漉き紙を制作しています。隣にはここで漉かれた紙を使ったお土産物屋もあり、工房見学の後にさまざまな手漉き紙製品が購入可能。現在ではこの手漉き紙で作られた製品はブータンの主なお土産の一つともなっています。
多くの観光客(特に日本人)が訪れる為、周辺にはこの工房に訪れる観光客相手のお土産物屋も増えてきました。ちなみに数年前に完成した工房右手の大きなマンションはこの工房のオーナーが建てたもの。こっそり「手漉き紙御殿」と呼んでいるのはオーナーには内緒にしております。
Junshi Handmade Paper Factory ジュンシ製紙工房
山名 訓
(旅行会社代表)
お土産にもオススメな ブータンの手漉き紙
- 投稿日2016/03/24
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