Naksan Garden ナクサンガーデン

地下鉄1号線嶺大病院駅2番出口からタクシーで3分（徒歩20分）の場所にある、1987年創業の豚カルビ専門店。地元でも昔から親しまれていて、SNSでも人気の安くて美味しいお店です。

お店の看板には“牛・豚・炭焼きカルビ”とあったのですが焼肉のメニューは豚カルビひとつだけ。昔は牛も扱っていたのかもしれません。お肉の注文は1人で行っても2人前から。2人の場合は3人前からが基本で、3人からは人数分の注文でOKです。お肉は1人前200g基準で10,000ウォン。

注文すると、熱した炭の上に真ん中がちょっと盛り上がり、フチに沿って2カ所深めの溝がある特注鉄板が乗せられます。焼肉店の鉄板はいろいろ見てきましたが、このお店の形は初めて見るタイプ。お肉は真ん中で焼き、茹でたうどん麺とタレを溝に入れ、お肉が焼けてくると肉汁が溝に流れ込み、肉とタレの旨味をうどんに吸わせるというシステムです。そのため、中途半端なタイミングで麺に手をつけようものなら、アジュンマ（おばちゃん）から“待った！”がかかるので、GOサインが出るまで待ちましょう。お肉の食べごろもちゃんと教えてもらえます。

注文と同時に次から次へと運ばれるおかずは、1人1皿の甘酸っぱいタレに和えたサンチュのほか、生のサンチュと青唐辛子、スライス大根の酢漬け、大根の水キムチ、オニオンスライス、ほうれん草のナムル、大豆ナムル、マヨネーズで和えたサラダ、生ニンニク、サムジャン（包んで食べるための味付け味噌）、魚肉ソーセージに卵の衣をつけて焼いたものなど。庶民的と言えば庶民的ですが、豊かな気持ちになる食卓でした。肉の焼き加減もまめに見てくれるし、サンチュも少なくなったらすぐに持ってきてくれて、テキパキ動きながら気遣ってくれたアジュンマがとても頼もしかったです。

お肉はカルビ（肋骨周辺の肉）と首回りのモクサルを使用しているとのこと。醤油ベースの甘辛タレで下味がついていて、柔らかく噛むと旨味がジュワッと広がります。サンチュの上に大根の酢漬け、肉とうどんを乗せて巻いて食べると良いとアジュンマが教えてくれました。お好みでニンニクやサムジャンをプラスしても美味しいです。デンジャンチゲと白飯（各1,000ウォン）もぜひ一緒に頼みたいメニュー。良い箸休めになります。ご飯系はほかに石焼きビビンバ（7,000ウォン）もありました。

近所にあったら1週間に1回は通いたい、コスパ抜群の庶民グルメ。地元のお客さんに混ざって、楽しんで見てはいかがでしょうか。コミュニケーションは基本的に韓国語、海外クレジットカードは使えます。