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ウランバートル (モンゴル) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(2人)詳細

National History Museum モンゴル国立博物館(国立民族歴史博物館)

山本 千夏 (モンゴル語通訳コーディネーター、遊牧民企業家)

モンゴルの歴史をリアルに感じれる博物館

  • 観光おすすめ
  • ガイドの超イチオシ!

ウランバートル市の中心、国会議事堂のすぐ西側にある3階建ての建物です。社会主義時代、革命博物館であった名残が建物東側の壁のレリーフに残っています。1990年代に民主化の波にのって、国立歴史民族博物館となりました。
考古学コーナー、民族衣装や生活文化がわかる民具コーナー、モンゴル帝国時代コーナー、革命時代、民主化運動コーナーなどに分かれていて、とても見応えがある博物館です。

実は筆者がモンゴル政府奨学金留学生として2年間モンゴルに留学していた際、ここで研究活動をしていたこともあり、とても思い入れがある博物館です。
市場経済制移行期のインフレや経済混乱で困窮した地方の遊牧民の方々が、先祖代々受け継いできた鍵タバコ入れや貴婦人の髪飾りの銀細工などを売却してくれたため、展示されている民具のほとんどが実際に使われていたホンモノであることを驚嘆すべきことです。
また匈奴時代の貴族の墳墓から出土された絹布のタペストリーの刺繍のデザインセンスや技術の高さから、漢民族と攻防を繰り広げていた匈奴帝国の文明の高さが感じられます。

突厥、ウイグルなどトルコ系騎馬民族の残した金細工の彫金技術の細かさや1000年以上の時間を経てなお輝きを失わない黄金の純度の高さなどに当時の騎馬民族帝国の強大さに思いをはせていくと、ひとつひとつの出土品への愛着がわいていきます。
モンゴル帝国時代の影響力を持っていた領土の広さや、ルイ9世とかわした書簡、元寇のあと海から引き揚げられた品などもあり、歴史をリアルに感じられます。
ひとつひとつのコーナーの出展数が多く、解説員に案内してもらうと、とても細かく説明されるため、見学時間は2時間弱は予定しておいたほうが満喫できます。
最後のほうはかなり足も疲れてくると思いますが、民主化運動当時の写真やデモ集会でのシュプレヒコールの声などを聴くと当時の青年たちの自由への情熱が伝わってきて胸が熱くなり、いつも解説中に涙腺が緩んでしまいます。民主化以降の日本との交流が盛んであることが、歴代の首相・閣僚の公式訪問やモンゴル国大統領の天皇表敬などの写真でうかがうことができます。

【関連情報】

所在地;Juulchin street-1, Ulaanbaatar-14201, Mongolia Victoria +976 Mongolia
Email: nmm@nationalmuseum.mn
Phone: +976 11-326802
Fax: +976 11-326802
Mobile: +976 70110913

営業時間;冬季(火曜ー土曜日/9:30-17:30(入場16:30まで)
 定休日;日曜・月曜(冬季旧正月などは要問い合わせ)
     夏季(5月15日から9月15日まで 毎日/9:00-19:00(入場17:00)
URL;http://nationalmuseum.mn/
入場料:大人/8,000MNT 学生/2,500MNT 子供/5歳以下 1,000MNT

  • ジャンル
    博物館・ミュージアム
  • エリア
    ウランバートル
  • 住所
  • アクセス
    Sukhbaatar Squareから徒歩約3分
  • 電話番号
    +976-70-110913
  • 営業時間
    5月15日-9月15日:7:00-21:00(最終入場19:30)
  • 定休日
    無休
  • 予算
    入場料(大人) 20,000トゥグルグ
    (学生)(子ども) 10,000トゥグルグ
  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。