アテネのファッションシーンをリードしてきたコロナキ地区ですが、長引く不況に加え、ショッピングモールやアウトレットなどの大型商業施設の出現で、ブティックが続々と閉店。これに代わって現在コロナキ地区の街並みを彩っているのがスイーツやベーカリー、デリショップなどの高級食品店です。
その先駆けとなったのが、2013年の秋にオープンしたノーラズデリ。ギリシャ内外から珍しい食材やソース、オリーブオイル、ワイン、ハチミツ、ハーブティーなどを取り揃え、味にうるさいコロナキ族の人気を集めています。
店舗は、コロナキ広場からアナグストプル通りを2ブロック進んだ左手にあります。
この店のお薦めは、階段を上った二階のつき当りに並んでいるハチミツのセレクション。欧州ではスペイン、ドイツ、フランスに次ぐ生産量を誇るギリシャですが、このところ各地の植生に応じた特徴的なハチミツづくりが盛んになっています。以下は筆者が味わったベスト3です。
ビティナのバニラファーハニー
ペロポネソス半島中部のビティナ村でしか採れない樅ノ木ベースのハチミツ。スプーンですくって垂らすとまるで折り重なるように見えるほど粘度が高く、キャラメルのような味わい。糖度はそれほど高くありません。
エビア島のワイルドフォレストハニー
エビア島北部は古代から温泉地として知られ、その地熱によって独特の植生を育んでいます。ワイルドフォレストハニーはモミの木に松やクルミ、各種のハーブなどが混ざり合い、まるで黒蜜のような深い味わい。糖度が高く、濃いブラウン色をしています。
アルゴスのオレンジハニー
ペロポネソス半島アルゴス地方の岬で採れるオレンジベースのハチミツ。柑橘系のすっきりした味わいで、白色のなかに薄いオレンジが斑模様を描いています。
いずれも従来の概念を覆すハチミツで、少量しか生産されていないため品切れも覚悟しておいてください。価格は250g入りで6~8ユーロ程度。
もうひとつのお薦めは、ペロポネソス半島南端のメッシニアで生産されているフレーバードオリーブオイル。バジリコ味やトリュフ味などがあり、茹でたパスタや冷奴にさっとかけるだけで一品料理に。250ml の缶入りで価格は7ユーロ。
クレジットカードによる支払い可。商品ごとの値引きはありますが、特定時期のバーゲンは行っていません。
Nora’s Deli ノーラズデリ
味にうるさいコロナキ族を魅了する高級食品店
- 投稿日2015/09/18
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ジャンルショップ
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エリアアテネ
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住所
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電話番号+30-210-3389349
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営業時間7:00-22:00
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定休日日曜日、祝日
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
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