Berliner Philharmonie ベルリン フィルハーモニー

ベルリン・フィル、といえば、クラシックに興味がない人でも一度は耳にしたことがあるオーケストラの名前ではないでしょうか。日本にも熱狂的なファンが多く、長年にわたってウィーン・フィルと並び、人気を博しています。日本へも頻繁に出張公演を行っていますが、ベルリンに行く機会があったなら、ぜひ本場の演奏を聴いてみたいものです。

ベルリン・フィルハーモニーのコンサートホールは、メインの建物となる「Philharmonie」と、若干小ぶりな室内楽を演奏するためのホール「Kammermusiksaal」の二つからなります。Philharmonieは、上から見ると不思議な16角形をしており、左右も対称ではありません。また、バックステージに当たる部分にもかなりの席があるほか、斜め方向からステージを眺める座席も多く、正面から音を聞きたい人はそれ相応の場所を選んでチケットを確保する必要があります。なお、チケットは日本を含む世界中どこからでも専用サイトから購入が可能です。

冷戦中、西ベルリンにあったベルリン・フィルは、有名な指揮者・カラヤンが率いる「西ドイツの広告塔」としての存在も大きかったようです。カラヤンの引退後は、楽団員が自ら常任指揮者を選んでいます。現在の常任指揮者は、英国人のサイモン・ラトルですが、2018年に勇退することが決まっています。また、2010年12月からは樫本大進氏が第１コンサートマスターを務めています。

金色の奇抜な外壁デザインが印象的なコンサートホール。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地で1963年に完成しました。
大ホールは2,440席、室内楽ホールは1,180席の規模です。

管弦楽団自体は1882年に設立されました。
作曲家のブラームスやドヴォルジャークも自身で指揮を取っています。
第二次大戦中も演奏活動は続けられていました。

終身指揮者・芸術監督を務めたヘルベルト・フォン・カラヤンが有名です。
日本人では小澤征爾が指揮を取ったこともあります。

ほぼ毎週末、公演が開催されています。
有名なものでは大晦日に行われる「ジルベスターコンサート」。
これは全世界に生中継されています。

毎週火曜日の午後一時から、建物内の一部で「ランチコンサート」が開かれます。
入場無料なので、気軽に聞きにいけるのがうれしいところ。
チケットが取れなかったとしても、こちらを聞きに行ってみてはいかがでしょう。

ポツダマープラッツ駅から少し歩いたところにありますが、
付近にはソニーセンターなどもあり、夜は賑やかな界隈です。

ベルリンに来たならば、ベルリンフィルハーモニーを生で味わうのがお勧め。
チケットも日本で買うものよりも格段にお安く入手できます。

夜、ドレスアップして本場の演奏を楽しむ王道コースもよいですが、旅行の合間に短時間で音楽を気軽に楽しみたいという方にはこちら！
ベルリンフィルでは、毎週火曜日13:00開始のランチコンサートがあるのです。
入場料は、無料、最大1600人まで入場可能。演奏時間は40分～50分。
すべての火曜日ではないので、事前にスケジュールや演目をこちら（英語）のサイトで確認していくことをお勧めします。
http://www.berliner-philharmoniker.de/en/konzerte/lunchkonzerte/

ランチコンサートは、カジュアルな格好で入場可。ベビーカーのお母さんから近所のサラリーマンまで気軽に一流の音楽を楽しんでいます。限られた座席はお年寄りなどの優先席のため、皆さん床や階段に直に座って聴いています。

演奏前には、同じホールでランチを楽しむことができるのも魅力。
ワインと共につまめる前菜プレートなどの軽いものからしっかりお腹にたまるものまでお好みでチョイスできます。こちらは前菜プレート6.5ユーロ～。