とりたてて美術好きでない人にもお奨めしたいのが、ベルギー王立美術館群。パリのルーブルや、ロンドンのナショナルギャラリーみたいに混んでいないところがいい。雨の多いベルギー観光には、天候に左右されない、絶好のお奨めスポットだ。近年再整備されて、古典・近代、世紀末(19世紀末の芸術が栄えた時代)、マグリット美術館、そして、少し離れた場所にヴィールツ美術館とムニエール美術館によって構成される美術館群となった。
古典美術館では、初期フランダース派のメムリンクや、何派と名付けようのないユニークなブリューゲル、バロック時代を代表するルーベンスなどをつまみ食いでも見入ってほしい。彼らの作品は今や世界中の美術館にあるけれど、本拠地ベルギーで眺める意味は大きい。世紀末美術館で、アールヌーヴォーや象徴主義の作品を見れば、街中に散らばるアールヌーヴォー建築やオブジェにまで興味が広がってしまう。そしてもちろんマグリット。シュールな世界に飛び込む。
鑑賞を終えると、ベルギー人気質の源流を垣間見たような気分になるかもしれない。真面目くさったようで斜に構え、ふざけているくせに社会派のような…。それでも美味しい物とおしゃべりだけは欠かさないベルギーだから、美術館らしからぬしゃれたカフェもレストランも併設されているので、ちょっと腰かけて「ベルギーってなんだろう」と自問してみてほしい。喫茶やレストランは、入場券なしでも入れるから知っておくと便利だ。
Royal Museums of Fine Arts of Belgium (Musees Royaux des Beaux Arts) ベルギー王立美術館
美術好きじゃなくても楽しめる文化の源を感じに
- 投稿日2016/03/14
特にマグリット美術館は人気で見逃せない
- 投稿日2016/03/11
ベルギー王立美術館は、王宮や楽器博物館のすぐ近くにあり、グランプラスからは徒歩で10数分の場所にあります。この場所には、古典、現代、世紀末、マグリットの4つの美術館が連なっていて、各美術館の入場料は8ユーロですが、4つ全部だと13ユーロで鑑賞できます。
中でもシュールレアリズムの代表的なベルギーの画家であるマグリットの作品が集められた「マグリット美術館」は新しく人気のセクションです。日本からもこの美術館鑑賞を目的に訪れるファンも多いとか。
その他のセクションでは、人気の見所は「ルーベンス」と「ブリューゲル」でしょうか。ベルギーの画家の作品を鑑賞するのにベストな美術館です。常設コレクションも素晴らしいですが、特別展も魅力的な事が多いので、ぜひ時間を多めにとって鑑賞してください。
美術館内にはMuseum Arts Brasserie(レストラン)とMuseum Café(カフェ)があり、レストランの方は落ち着いた雰囲気で高級感があります。個人的にはカフェの方が気に入っています。サラダやサンドイッチもありますが、簡単なベルギー料理も食べる事ができます。リーズナブルで美味しいので、ランチや休憩におすすめです。
ベルギーは天気が良くない日が多いので、そんな日はこの美術館でアートを満喫してはいかがでしょうか。
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ジャンル美術館・ギャラリー
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エリアブリュッセル
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住所
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アクセス地下鉄2・6号線 Naamsepoort(Porte de Namur)駅から徒歩約6分
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電話番号+32-2-5083211
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営業時間[火-金]10:00-17:00 [土・日]11:00-18:00(12月24・31日は14時閉館)
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定休日月曜日, 1月1日,5月1日,9月14日,11月1日,11月11日,12月25日
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予算入館料(大人) 15ユーロ
(19歳未満) 無料
(65歳以上) 10ユーロ -
公式サイト
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
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