Saray Hotel サライ ホテル

町の中心部にありながら、観光の中心のエリアから見るとヘニール川の反対側にあり、観光地図によっては地図の外側になってしまうため、値段設定は良心的です。
ホールの天井は木で組まれた天井を透かし彫りの窓が囲み、土地の人が誇りにするアルハンブラのイメージを具現しています。　

1991年のオープン時の内装は、やや中途半端なヨーロピアンのイメージで、部屋の面積が27㎡と広めにできているだけに、むしろ空っぽの部屋のような印象を与えていました。が、近年の改装で内装はシックなデザインになり、落ち着いた雰囲気になりました。スイートやジュニアスイートを別にすると、全ての部屋はほぼ同じ大きさとスタイルで、かなり上の階なら窓から視界が開けることを別にすると、部屋ごとの格差はあまりありません。

スペインのホテルは上から見ると「ロ」の字型の構造になっていて、外側の部屋と内側の部屋に分かれるものも多いのですが、このホテルは上から見ると「H」の字の構造です。つまり内側の部屋というのがないということで、これは大きなメリットと言えるでしょう。

このホテル・チェーン「Hoteles Santos」は、全国で4つ星と5つ星のホテルを経営する中小規模のスペインのチェーンで、比較的大衆的なグループ用のホテルの経営から始め、近年では高級化を計っています。そのようなチェーン自体の方向性が、このホテルのここ数年の改装にも表れていて、改装が進む度に快適になってきている感があります。もとより、隣にある国際会議場に世界中からいらっしゃるお客様を恒常的に受け入れているのですから、質が下がることはないでしょう。