ホイアン旧市街に点在する古い建造物。
クアンタンの家(廣勝家)はその中でも、より「ふつうの民家」に近いものだと言えるだろう。
現在の中国福建省からやって来た華人が、300年前頃に建てた家だとされる。
訪れると、華人の子孫であろうおばあちゃんが今も暮らしていて、
チケットのもぎり役の女性二人と談笑をしていた。
入口から短い廊下を抜けると、ひとまず後ろ斜め上を振り返ってみよう。
立派な装飾が施された仏壇があるのでくれぐれも見逃さないようチェック。
全体の内装は焦げ茶色を通り越してほぼ黒く光っており、
ところどころに差し込まれた朱色の「へり」も相まって、
年月を経たからこそ醸し出される、重厚さを感じることが出来る。
そのまま先へ行くと、中庭があるはずだ。
ホイアンの伝統的建築は、入口からは狭そうに感じても、入ってみると縦に長いところが特徴で、
クアンタンの家もその例外ではない。
建物同様に中庭の石壁にも彫刻が施されており、300年前の技術とその保存状態に驚くとともに、
ところどころにむした苔にも渋みを感じる。
台所には「かまど」があり、どこか懐かしさを感じる日本の風景のようだ。
入場にはチケットが必要、売り場にて5枚つづり8万ドン(執筆時点で450円程度)で購入しよう。
Quan Thang House クアンタンの家 (廣勝家)
ネルソン水嶋
(ライター、ブロガー、Webディレクター)
普通の民家、されど300年以上前からある民家
- 投稿日2015/11/05
- 更新日2015/12/01
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ジャンル文化財・歴史的建造物
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エリアホイアン シティ センター
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住所
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アクセスダナン空港から車で約45分、ホイアン市場から徒歩約4分
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電話番号+84-3863267
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営業時間9:30-18:00
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定休日無休
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予算ホイアン旧市街観光チケット(5枚つづりのうち1枚必要) 120,000ドン
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