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マドリード (スペイン) グルメの現地クチコミ

現地のプロ(5人)詳細

Botin ソブリノ デ ボティン(ボティン)

伊藤 雅雄 (フリージャーナリスト)

ギネスが世界最古と認定するレストラン、子豚の丸焼きが名物

  • 子豚の丸焼きがおいしい
  • 有名人ご用達

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1725年に誕生した「今、世界に残るレストランではここが最も古い」とギネスブックが認めるお店。マヨール広場のクチジェーロ門を少し南に行ったところにあります。

名物料理はコチニージョ(Cochinillo)と呼ばれる子豚の丸焼き。創立者のジャン・ボディン夫妻が、ここに店を開いた際に設けた巨大な薪オーブンで焼いたコチニージョ。草を食べ始める前の、母乳だけで育った子豚の香ばしい皮と、柔らかい肉を存分に楽しんでみて下さい。丸焼きのセット料理は約45ユーロから。

ダイニングルームは古色蒼然としたワインセラーのような感じ。実は要塞から脱出するための地下通路の一部だったとか。
歴史ある店だけあって、さまざまな逸話が残っています。中でも、ヘミングウェイが「日はまた昇る」で『世界中で最高のレストランのひとつ」と語ったことから、ボティンは一気に世界で有名となりました。

せっかくマドリッドに行ったら立ち寄りたいお店のひとつですが、名店だけあってタパスをつまむようなお気軽値段では楽しめません。また、ランチもディナーも事前の予約をお勧めします。テーブルの確保は予約専用のウェブ(https://module.eltenedor.es/es_ES/module/3477-e4125)からできます。

2016/10訪問
三浦 深雪 (料理教室講師、フードライター、料理人)

現在も続く釜焼の子豚の丸焼き!

  • 子豚の丸焼きがおいしい
  • 定番人気

ギネスで認定されている1725年創業の世界で最も古いレストラン。フランス人の料理人・Botinから名前が来ています。ここは子豚の丸焼きで有名です。しかもこのご時勢にまだ釜を使って焼いています。

店に入って地下に降りていくと古いワインセラーのようなケーブの造りになっています。実際、昔はワイン蔵に使われていたようです。色んなゾーンがあり何だか秘密基地で食事をしているようです。お店の方達に余裕があれば昔のワインセラーや釜の部分を見せてもらえます。子豚を丸ごと焼いてる姿は圧巻です。

お勧めはセゴビア名物の子豚の釜焼(Cochinillo)20,45ユーロです。薪で3時間じっくり焼かれた肉は、皮はパリッと中は柔らかく仕上がっています。お好みで子羊の釜焼もあります。後は、カスティージャ郷土料理のにんにくスープ(Sopa de Ajo、アーティチョークとイベリコ生ハムの炒め物(Alcachofas
salteadas con jamón ibérico)、きのこのセゴビア風(Setas a la Segoviana )もお勧めです。子豚が入ったフィックスメニュー(35,90ユーロ)はお得ですが子豚が若干小さいです。試してみたいという方にはお勧めです。

ゴヤがマドリッドに出て来た時、ここで皿洗いのバイトをしていたそうです。そしてヘミングウェイも愛し彼の代表作「日はまた昇る」にも出てきたこのお店、その他多くの小説に出てくるこのお店、マヨール広場からArco de Cuchilleroを降りてすぐの所にあります。今では貴重な薪を使った釜で焼かれた子豚を味わってみてはいかがでしょうか。日本語のメニューもあります。

河合妙香 (記者、カメラマン、経営者)

ギネスにも載った世界最古のレストラン

  • 子豚の丸焼きがおいしい
  • 定番人気

包丁(クッチージョ)職人の店が並んでいたからそう呼ばれるようになった、マヨール広場のクチジェロス門から、カヴァ・デ・サンミゲル通りに出たまままっすぐ歩いて数軒目。古い床屋さんの右隣に、1725年から続くギネスブック公認の世界最古のレストラン、 ソブリノ・デ・ボティン(「ボティン家の甥」の意味)、通称「ボティン」があります。

「カヴァ」というのは、ワインを貯蔵する倉庫、英語の「ケーブ」と同じです。その名の通り、この界隈の地下には洞穴のようなワイン貯蔵庫がたくさんありました。

北はサラゴサやセゴビア、南はトレドからと、多くの街道が交差するマヨール広場はちょうどロータリーの役目を果たし、貴族や騎士、伯爵、お役人だけではなく、行商、 馬方など、様々な人々が交差する大事な地点であったため、旅籠屋、居酒屋、食堂が軒を連ねていたのです。

そんな1軒が、この「ソブリノ・デ・ボティン」です。

名物子豚の丸焼きをはじめ、伝統的なスペイン料理やデザートを70種類も揃えた老舗料理を支えるのは、創業以来、今も現役の大きなオーブンです。

樫の木の薪を火にくべ、その炭を熱源とした釜で作り出される子豚の丸焼きの香ばしいこと。

子豚ちゃんがかわいそうと思いつつも、樫の木の炭でゆっくり焼いたカリカリの皮とトロトロなお肉という口当たりは感動的。芳醇な赤ワインでいただきたいですね。 ワインが苦手なには、飲みやすいサングリアもありますよ。

ランチにはセットメニューがお薦めです。ガスパッチョ、子豚の丸焼き、アイスクリーム、ワインかビールがついて、44.45ユーロ。

2人連れなら、子豚の丸焼きを1皿(24.60ユーロ)、ガスパッチョか卵入りソパ・デ・アホ(ニンニクスープ/9ユーロ)、ガンバス・アル・アヒージョ(23.90ユーロ)など、1品料理をいくつか組み合わせてもいいですね。

まるで公爵の家に招かれたような高級な内装と、「世界最古のレストランだから」、「英語でオーダーしなくては」という緊張感から、つい肩に力が入って固くなりがちですが、 総支配人のハビエルさんを始め、スタッフは皆明るくて気さくで、お客様との出会いを毎日楽しみにしている人たちばかりなんですよ!

どうぞ気軽に「地下を見せて!」「キッチンの写真撮らせて!」「ヘミングウェーの部屋はどこ?」と聞いてみてはいかがですか? 満面の笑顔で案内してくれますよ。


ところで、セゴビアにも子豚の丸焼きを出す老舗レストラン「エル・カンディド」があり、お皿でお肉を切りわけることで有名です。

「そんなの邪道です! ソブリノ・デル・ボティンではちゃんとナイフを使います。セゴビアのは、単なる客寄せのショーです」と、むっとした顔で話した後、ウィンクするのは総支配人のハビエルさん。

小説『ドン・キホーテ』の常套手段でもあるお国自慢、店自慢が聞けるのも、老舗ならではの余裕とユーモアがあるからこそ。ここではありがたく、ナイフでカットする子豚ちゃんをいただきましょう!


ひとつ、朗報があります! トレドにも、ボティンがあるのです!

「グルメの多いマドリードだから、ボティンに入れなかった!」「満席で予約が取れなかった!」という方、ご心配なく。

トレドのビサグラ門に近い3つ星ホテル、ホスタル・カルデナルにボティンが入っています。

アラブの城壁に囲まれた18世紀の司祭館の美しい中庭で、あるいは2階の美しいホールで、ボティンの自慢料理に舌鼓を打ってくださいね!

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。