La Table Alziari ラターブルアルズアリ

地元の人たちに愛されるガルバルディ広場。有名なマセナ広場の華やかさとは違う落ち着いた雰囲気がある。
大きな噴水は地元住民の待ち合わせ場所として重宝されている。

そのガルバルディ広場からヴューニース（旧市街）へと向かう。
薬局と花屋にはさまれた細い道を進むとやがて左手にのぼっていく道が見えてくる。

ここをのぼった先にあるのが、レストラン　ラターブルアルズアリだ。
やさしいエメラルドグリーンの雨戸が目にやさしく飛び込んでくる。

店内へ入れば外観のやさしさを裏切らず、木造のやさしい雰囲気が続く。天気がよければテラス席もいい。
人通りの少ない通りだからごみごみしたところもなく、落ち着いて食事ができるだろう。

看板書きにされたメニューを店の店主がていねいに説明してくれる。
ひとりひとりの客たちに同じ行為を繰り返すのはよほど面倒なことだと想像するのだが、主人はそんなことはまるで思ってみないようなそぶりで楽しそうに説明してくれる。

このホスピタリティがこのお店の第一の美点だ。

といって料理に手を抜いているわけではけしてない。

わたしたちが行ったときは黒板には記されていないその日の別メニューとして自家製のラビオリがあった。

これが絶品だったことはここに記すまでもないと思う。

どのお皿にも安定したおいしさがつまっている。温かいサービスとともにそれはわたしたちの胃の中へほんわりと落ちてくる。