Casa do Infante カーザ・ド・インファンテ

ポルトガルの黄金時代とも言われる大航海時代。世界にいち早く出て、多くの国と交易し冨を築いた時代ですが、その初期の頃に活躍したエンリケ航海王子はとても有名です。この建物は、エンリケ航海王子が生まれ育った家で、今では博物館になっており一般にも公開されています。

建物の入口を入ると中庭の様なスペースがあり、向かい側が博物館になります。博物館の入場チケットは手前にあるミュージアムショップで購入できます。博物館に入り左手に進むと、建物の歴史について解説されたコーナーになります。この建物は、元々は1325年にアフォンソ4世の命により倉庫・通関として建てられました。メインは入口がある正面の建物でしたが、徐々に改築され、隣の白い建物もエンリケ航海王子の生家の一部でした。
1階には1番最初に建築されたときの様子から、現在に至るまで、CGで見ることができます。14世紀頃から増築・改築された様子が分かりとても興味深いです。

2階には通関として使用されていた頃の道具などが展示されています。またポルトの古い町並みが模型にて説明されています。今も街に少し残っている城壁ですが、当時の様子を伺うことができるので、教会やドウロ川の位置を確認して観光した場所を思い出しても面白いです。

そのまま順路にそって進むと大航海時代の資料が展示されています。
エンリケ航海王子が生きた時代の町の様子をCGで再現しています。商人で賑わう港町であったことが分かります。

場所はドウロ川の川沿いに程近いのですが、入口と看板が小さいので見逃してしまいがちです。そのためか、入場料が安いわりに比較的空いている穴場な観光スポットです。大航海時代にご興味がある方には是非訪れてもらいたい場所です。