19世紀末から20世紀初めにかけて花開いた芸術様式、アール・ヌーボー(Art Nouveau)。
読んで字のごとく「新しい芸術」は、欧州のファッションや建築、絵画などに大きな影響を与えました。
プラハの市民会館はそのアール・ヌーボー様式の世界最高レベルと言える規模と保存状態を誇っています。
1906年に着工、完成まで約6年かかりました。
設計はオスヴァルド・ポリーフカとアントニーン・バルシャーネクが共同で携わりました。
ステンドグラスや天井画、モザイクなど、ありとあらゆる場所に細かい装飾が施されており、一部の作品はアルフォンソ・ムハ(Mucha=ミュシャ)が手がけています。
正面入口にあるモザイクには、「(市民会館は)プラハへのオマージュ」と刻まれています。
この建物が有名なのは建築様式だけではありません。
チェコを代表する作曲家スメタナの命日に当たる、5月12日に開幕する音楽祭「プラハの春」のメーン会場として使われているからです。
スメタナは交響詩「わが祖国」の作曲者。市民会館のメーンホールは、スメタナホールと名付けられています。
市民会館のアール・ヌーボー様式の美しさは、館内にある飲食施設に立ち寄っただけでも十分理解できますが、やはりプラハに行ったら館内見学ツアーに参加してみましょう。
スメタナホールをはじめ、館内の特徴的な施設をじっくり見ることができます。
案内は英語ですが、日本語の案内シートを貸し出してくれます。
また、スメタナホールなどでは毎日のようにさまざまなコンサートが開かれています。
ただ、あまりレベルの高くない演目があったり、そもそもスメタナホールではない、別の小部屋を使ったコンサートがあったりしますので、チケット購入の際はよく吟味してください。
チケット販売窓口は建物に入って、正面にあるドアを開けた左側にあります。
最寄り駅は地下鉄の共和国広場Namesti Republikyです。
Municipal House Hall プラハ市民会館
現存するアール・ヌーボー様式の建築では世界最大級
- 投稿日2015/04/30
- 更新日2019/02/06
ミュシャが手掛けた内装とコンサートを楽しめる市民会館
- 投稿日2015/03/23
- 更新日2024/03/14
プラハ市民会館。
1918年チェコスロバキアの独立宣言をした場所であり、プラハの春音楽祭のメイン会場にもなっている場所です。
メトロB線、トラム5、26、8、24番のNamesti Republikyから徒歩2分
建物はアールヌーヴォー様式で外観はもちろん内装も見ごたえがあります。
また、見学ツアーがあり、スメタナホール内や市長の間を見学することができます。
ツアーにはチェコ語と英語の二種類のみだけですが、日本語の解説書があります。
※撮影には追加のチケットの購入
注意点としては、ツアーには人数制限があるので週末などの見学の際には早めのチケット購入をおすすめいたします。
見学料金
大人:290czk(約1450円)
子供・シニア:240czk(約1200円)
家族:500czk(約2500円)
ツアーでは市長の間のミュシャが手掛けた内装やステンドグラスなど必見なものばかり。
その他の、壁や通路のデザインも可愛いものばかりです。
また中には、一階にカフェ、二階にはレストランも。
スメタナホールではクラシックコンサートがひらかれているので、タイミングがあえばドヴォルザークやスメタナの音楽を楽しんでいただけます。
市民会館のすぐ横には火薬塔が。
全く違う様式の建物が並んでいるのを観るのも面白いです。
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ジャンル劇場・ホール・ショー
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エリアプラハ
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住所
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アクセスメトロB線 Namesti Republiky駅から徒歩2分
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電話番号+420-222-002-101
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定休日無休
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予算入場料(大人) 320チェココルナ
(60歳以上) 270チェココルナ
(15歳未満) 270チェココルナ -
公式サイト
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
プラハ市民会館周辺のおすすめ観光スポット
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