プラハのみならず、チェコ全土の鉄道の中心的ターミナルであるプラハ中央駅。
資料によってはプラハ本駅、とも書かれるこの駅は、
もともとこの場所にあったネオルネサンス風の建築だった駅舎を取り壊し、
1901年から約8年をかけて建てられました。
アール・ヌーボー様式を持つこの駅はヨセフ・ファンタという建築家の手によります。
現在使われている駅は、売店やレストラン、切符売り場などからなる3階建てのビルの上に、
アール・ヌーボー式の駅舎が載っているような構造となっています。
線路とホームは、駅舎の後ろ側に作られた大屋根の下にあります。
欧州の大都市でよく見られる行き止まりの頭端式ホームとは違い、
当初から列車が通り抜けられる形で建てられました。
現在は、ベルリンやドレスデン方面への北行きとウィーン、ブダペスト方面の南行きなど、
国際列車の途中駅となっている他、国内各地への長距離列車が発着しています。
この駅は冷戦終了後しばらく経っても、まるで廃墟のようにひどくいたんでいましたが、
2006年から5年以上をかけて行われた大改装により、
エスカレーターの増設や照明の改良、掲示板の近代化で見違えるように美しくなりました。
中でも、アール・ヌーボーの駅舎3階のドームは改修により完成当時の姿を取り戻しています。
列車に乗る予定のない人もぜひ建物を見に行ってください。
なお、駅周辺の治安はあまりよくありません。駅から徒歩での「脱出」は避けましょう。
しかし、困ったことにプラハのタクシーはいわゆるボッタクリが多く、
両替所の手数料も非常に高く不経済と、外国人旅行者にはなかなか手強いです。
そんな中、公共交通機関の案内所では地下鉄の切符をクレジットカードで売ってくれるので、
とりあえずそれを買ってホテルや中心街に脱出することをお勧めします。
Prague Main Train Station プラハ中央駅
プラハの鉄道の表玄関。美しいアール・ヌーボーのドームが見もの
- 投稿日2015/04/30
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ジャンルその他建造物
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エリアプラハ
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住所
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営業時間チケットカウンター - [月-金]3:20-00:30、[土・日]2:00-2:30、3:20-00:30
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定休日無休
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