旧市庁舎の塔の下にある天文時計に向かって右を見ると、旧市街広場を挟んだ向こう側に背の高い尖塔が2本見えます。
これがティーン教会です。尖塔の高さは80メートル、それぞれの尖塔にはさらに小さな尖塔が4本ずつついています。
外見はゴシック様式ですが、内部は打って変わって、豪華なルネサンス様式の装飾やバロック様式の内装が目を引きます。
教会の名前は正式には「ティーン(税関)前の聖母マリア教会」と呼ばれます。
プラハ最古のパイプオルガンが残ることで知られており、時々これを使ったコンサートも開かれます。
さてこの教会ですが、本来の正面玄関の場所に建物が建っています。
教会が入口にレストランを開いて維持費を稼いでいるのか、とも思いましたがそんな単純な理由ではなさそうです。
この教会は、広場に彫像が立っているヤン・フスの死後に出来たフス派穏健派の拠点でした。
この人々は反カトリック系だったのですが、「ビーラーホラの戦い」での敗れ、この教会を追い出される身となりました。
これを受け、この教会自体もカトリックに改宗。
フス派穏健派が奪回を目指して中に入れなくするために、邪魔な建物を入口前に建ててしまったのだそうです。
そのため、今もなお教会の入口は非常にわかりずらい場所にあって、
レストランの入口の横にある小さな間口から出入りするようになっています。
毎日、さまざまなミサが行われており、その時間帯は入口にロープが貼られ観光客は中に入れません。
また、教会内の撮影は禁止されています。
Church of Our Lady before Tyn ティーン教会(ティーンの前の聖母マリア教会)
2本の尖塔を持つゴシック教会。正面玄関が塞がっているのはなぜ
- 投稿日2015/04/30
- 更新日2019/02/06
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ジャンル寺・神社・教会
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エリアプラハ
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住所
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アクセスメトロA線 スタロミニェスカ Staromestska駅から徒歩約6分
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電話番号+420-222-318-186
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営業時間[火-土]10:00-13:00,15:00-17:00 [日]9:00-12:00
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定休日月曜日
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公式サイト
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