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ローマ (イタリア) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(6人)詳細

Piazza del Popolo ポポロ広場

福田敦子 (翻訳、通訳)

オベリスクと双子教会のシンメトリーも見事なポポロ広場。映画の舞台としても

  • 観光おすすめ
  • 定番人気
  • 地元っ子に人気

ローマ旧市街の地図を広げてみてください。
東にテルミニ駅、西にヴァチカン市国とサンタンジェロ城、
南にコロッセオとおおまかに観光名所を把握してみましょう。

残る北の基点となるのは、まさにこのポポロ広場!
それもそのはず、古くから交通の要所であり、
さかのぼれば紀元前220年に建設されたローマとリミニを結ぶフラミニア街道の出発地点に当たり、
巡礼者たちの入口として重要な役割を果たしていました。

このポポロ広場、現在でもその位置関係を覚えておけばローマ散策にとっても便利。
広場の南方にまっすぐ伸びているのがショッピング街コルソ通り。終点はヴェネツィア広場です。
左右に放射状に伸びているのがテヴェレ河岸に出るリペッタ通りと、
スペイン広場につながるバブイーノ通りで、おしゃれな高級セレクトショップや
昔ながらの小さなトラットリアやカフェなどにひょっこり出会うことができます。

広場には、様々な時代の建築・絵画・発掘品、さらに絶景ポイントもあります。
北から時計回りにご紹介しましょう!

北の入口にあるのは1475年建造のポポロ門。
設計したのはバロック期の有名な建築・彫刻家、ベルニーニ。
外側のファサードを手掛けたのはあのミケランジェロです。

この門に隣接する教会は、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会です。
ベルニーニをはじめ、ラファエロやブラマンテが設計した礼拝堂があり、
カラヴァッジョの名画『聖ペテロの磔刑』や『ダマスカスへの途中での回心』を所蔵しています。
東側には、ピンチョの丘の展望テラス。ポポロ広場を眼下に眺め、
向かいにサン・ピエトロ寺院を望むことが出来る絶景撮影スポットです。
ここからサン・ピエトロ寺院の後ろに沈む夕日の景色は最高!
ローマ旧市街を俯瞰できるおすすめの高台です。

広場の南側には、”双子教会”と呼ばれるサンタ・マリア・イン・モンテサント教会と
サンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会。17世紀に建造されたバロック建築の教会です。
中央にそびえる巨大なオベリスクは、高さ24m(台座を含めると36m)。
紀元前10年にアウグストゥス帝がエジプトから運ばせたラムセス2世のオベリスクで、
1589年にローマの別の場所からここへ移設されました。
エジプト時代の本物の石碑がこんなところに!! 強大な力を誇ったローマ帝国の栄光の名残ですね…。

2009年に公開された映画『天使と悪魔』は、
ローマ旧市街の各地を舞台にしたサスペンスミステリーですが、
このポポロ広場はその謎解きに欠かせない場所となっています。
というのも、トム・ハンクス演じるラングドン教授が調査をスタートさせるのがここポポロ広場なんです。
サンタ・マリア・デル・ポポロ教会内にあるキージ礼拝堂(ラファエロ設計)や、
ベルニーニ作の彫刻、『ハバククと天使』なども作中に登場します。
ポポロ門の内側にある浮彫彫刻は、フリーメイソンのシンボル
(実際は無関係なのですが)に酷似していると読み解かれたり。

また、往年の名作『ローマの休日』では
映画のタイトル・バックにポポロ広場と双子教会が使われています。
さらに、グレゴリー・ペック扮する新聞記者の安アパートとして
撮影に使用された建物も、ポポロ広場からすぐのマルグッタ通り 51A 番地にあります。

スペイン広場からもすぐのポポロ広場。
見どころがたくさんありますので、ぜひ訪れてみてください。

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。