Quan Bui Ngo Van Nam クアンブイ (ゴー バン ナム通り店)

ベトナムへ観光に来たのなら、やはりベトナム料理が食べたい。当たり前だ。

しかし、舌に合うのか、衛生面は大丈夫か、という心配もあるだろう。そんな時にオススメしたいお店が、「Quan Bui」だ。素朴な一軒家のレストランからはじまったが、その味が人気を呼び、今ではホーチミン市内に三店舗展開している。いずれも特色がある優良店だが、今回は二号店に当たるNgo Van Nam通りにある店舗を紹介したい。

日本食店が軒を連ね、日本人も多く住んでいる、Le Thanh Ton通り。その東端から南に続く脇道、ここがNgo Van Nam通り。Quan Buiはその通りに入って徒歩20秒くらいのところにある。一階の壁は取り払われてオープンなつくりになっており、まず目を引くものがそのきらびやかな床タイルだろう。ベトナムはかつてフランスの植民地であったため、その文化が色濃く残っており、床タイルもひとつだと言える。Quan Buiはこの床タイルを贅沢に使ったお店で、屋上を足して合計4つある全フロアに惜しみなく使われている。写真を見て気に入ったのなら、必ず行くべきだと断言する。

ただ、本分はレストランで、内装ばかりが良くてもしょうがない。しかし、全く不安は必要ない。Quan Buiは100種類を軽々と超える豊富なメニューがあり、そのいずれも味付けのバランスが良く、たとえばベトナムの調味料のヌクマム（魚醤）は独特の臭みがあるが、かなり抑えられている。日本人はじめ外国人に好まれる味だと言えるだろう。内装とメニューともに、どちらかといえば高級レストランの部類に入ると思うが、それでいて他に比べて価格は抑えめ。ワインなどの酒類を頼むとまた変わってくるが、料理だけであれば一人40万ドン（およそ2120円）を超えることはまず無いと思っていい。

いずれも美味しいのだが、Nhung Thit Bun（焼き肉のせブン）が個人的にオススメ。9万ドン（およそ480円）。