載っていないガイドブックを探すほうが難しいくらいだから、今さら紹介するまでもないでしょう。
一方、聖地を訪問するかのような心持ちで訪れたのに期待したほどでもなかった、という声もちらほらと。名物であるシンガポールスリングの高すぎる価格、甘すぎるテイストなどがその理由でしょうか。
そもそも100年以上も前にこのカクテルが生まれた背景を考えれば、このテイストが21世紀を生きるあなたのフィーリングに合わないのは当然のこととも言えますし、シンガポールスリングが飲みたいだけなら、どこのバーでも飲むことができます。
それなのになぜこのロング バーなのでしょうか!?
それはシンガポールの急速な近代化に答えがあるのかもしれません。
今やシンガポールと言えば、歴史を物語るノスタルジックなムードは影をひそめ、近未来的な魅力を備えた巨大な建築物こそがそのシンボルとなりました。
そんなシンガポールの発展を目にするたび、それとは対照的に歴史をさかのぼっていくかのようなロング バーの存在は、ひそかに輝きを増していくのではないでしょうか。
かつて、マラヤからやってくるゴムやパームオイルのプランテーションオーナーが落ち合う場所として利用されていたロング バー。
そして1915年にラッフルズ シンガポールのこのロング バーで生まれたカクテルが、シンガポールスリング。
女性が人前でお酒をたしなむことはタブーとされていた時代に、女性も楽しめるようにと考案されたといわれています。現在ではさまざまなタイプのスリングが飲めるようになっています。
シンガポールへ来たなら一度は「かの有名なロング バーでシンガポールスリングを味わう」というのは、もはや儀式のようなもの!
そしてその体験について誰かと語り合うとき、否定的な意見にさえ、そこにはささやかな愛があることに気づくでしょう。
どんなにシンガポールが発展しても、ロング バーは変わらずそこにあってほしい、という願いが込められているのかもしれませんね。
なお、改装のため休業となることがしばしばあります。
19世紀からこれまで何度か改装を重ねており、その変遷はバーへと上がる階段の壁に掲げられた写真で確認できます。
Long Bar (Raffles hotel) ロング バー(ラッフルズ ホテル)
シンガポールに来たなら、ロング バーでシンガポールスリングを
- 投稿日2017/02/07
- 更新日2024/12/04
2016/12訪問
シンガポールスリング発祥のバー。床は今でも・・・。
- 投稿日2014/05/30
- 更新日2020/09/02
シンガポールを代表するカクテル【シンガポールスリング】発祥の場所が、
ここロングバー。
伝統あるRAFFLES HOTELにあるのはご存知ですよね?
シンガポールスリングは、ジンをベースにした、ピンク色の可愛いカクテルで、
甘みもあり口当たりもよく、女性の方にも人気の飲み物です。
最初はアルコールをあまり感じられないのですが、だんだんアルコールが効いてきて
いいほろ酔い加減になります。
そして、ロングバーで有名なのが、【床】。
ここには、なんと、おつまみで出されるピーナツの殻が床にそのまま捨てられているのです。
「掃除のし忘れ?」いやいや、なんでも、ピーナツの殻から出る油が
床を綺麗に磨き上げる効果があるとかで、昔から変わらぬスタイルを貫いています。ですので、皆さんもピーナツの殻は床に「ポイポイ」してしまって下さい。
それだけでも、ロングバーに来たのだな・・・と実感できるものです
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ジャンルバー
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エリアマリーナベイ
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住所
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アクセスMRTシティ・ホール(City Hall)駅から徒歩5分
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電話番号+65-63371886
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営業時間[日-水]11:00-22:30最終入店、[木-土]11:00-23:30最終入店
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定休日無休
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予算30~50シンガポールドル
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公式サイト
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
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