Austrian National Library (Nationalbibliothek) オーストリア国立図書館（プルンクザール）

18世紀、当時の皇帝だったカール6世によって王宮図書館だったところが今のバロック式の美しい図書館になりました。ハプスブルグ家の住居だった王宮の一部にあり、今ではPrunksaal（プルンクザール：ドイツ語）State Hall（英語）として公開されています。

この図書館は長さ80mと長く、壁には数多くの書物が整然と並んで保管されています。天井は20ｍの高さにあり、更に10m上にあるドームは美しいフレスコ画で覆われています。この図書館に保管されているのは1501年～1850年代の20万冊にも及ぶ書物、プリンス・オイゲン公の15000以上のコレクションなど、世界的に見ても価値のあるものが収められています。

Prunksaal内では数々の展示も開催されており、過去にはワーグナー展、フランツ・ヨゼフ帝展、第二次世界大戦に関する展示、650年の歴史を誇るウィーン大学展、2017年は国立図書館を設立したカール6世の娘であるマリア・テレジアの生誕300年を記念したマリア・テレジア展などが開催されてきました。2018年1月までは設立300年を迎えたフリーメンソン展が開催されています。これらの展示は図書館内で開催され、同時に見学する事が出来ます。

毎週木曜日の夜6時からはドイツ語だけですが、ガイドツアーが開催されます（約45分）。事前の予約は必要ないのでドイツ語が少し分かる方は参加してみるのもいいかも。また毎月第２水曜日の午後4時からは美しいフレスコ天井のあるバロック式の Augustinian Reading Room を見学する事も可能なので、この時に都合の合う方は是非行ってみてくださいね。

通常はインフォメーションが用意されていて、英語、ドイツ語、フランス語などでの案内を読む事が出来ます。言葉が分からなくても一見の価値あり！のとても美しい図書館のプルンクザールです。

入場料は大人7ユーロ、19歳以下の子供は無料で、大人2人と19歳以下の子供を含む家族にはお得なファミリーチケット12,5ユーロもあります。学生割引やVienna City Cardの提示での割引もあり。プルンクザール自体はそんなに広くないので30分くらい時間があれば大丈夫。オペラ座と王宮の間にあり、便利なロケーションにあるので立ち寄りやすいスポットです。

アクセス：地下鉄U１，２，４、トラム１，２、Dなどを利用でKarlsplatzより徒歩5分。ヨーゼフ広場から見て正面中央にあるのが図書館入り口です。