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アムステルダム (オランダ) グルメの現地クチコミ

現地のプロ(6人)詳細

Weeping Tower 涙の塔

伊藤 雅雄 (フリージャーナリスト)

マンハッタン島を発見したハドソンが出発した波止場。今はカフェになっています。

  • 雰囲気が楽しめる
  • 穴場

中央駅とアムステルダム港を結ぶ運河の岸に、小さな灯台のような丸いレンガ造りの建物があります。これが「涙の塔」です。ここはその昔、港の波止場のような役目を果たしていた場所。「涙の塔」の由来はその名の通り、航海に出る男たちを残された女たちが涙を流しながら見送ったため、とされています。

ここでは歴史上大きな出来事がありました。17世紀のはじめ、オランダは積極的に海外航路の発見を目指していました。1609年、アジアに通じる北西航路を見つけるため、オランダ東インド会社に雇われた英国人ヘンリー・ハドソンはこの「涙の塔」がある場所から、北西に向かって探検の旅へと向かいました。当時、アメリカ大陸の存在は知られておらず、欧州から西に進めば日本や中国に着けると信じられていたのです。

ところがハドソンが見つけたのはニューヨークのマンハッタン島でした。ハドソンは現在のハドソン川を遡り、その流域一帯をニューネーデルラントと名付けました。

「涙の塔」は小さなドアを開けて中に入ると目の前にカフェがあります。ここでは地元のビールAmstelの他、お茶やランチ、ケーキなどが楽しめます。大航海時代の夢に思いを馳せながら、歴史的建築の中で、しばし佇んでみてはどうですか。

メニューとしては、スープやサンドイッチが用意されています。最もシンプルなオランダ産ゴーダ(ハウダ)チーズを挟んだサンドイッチが4.75ユーロ。スープ&ブレッドは3.75ユーロと周辺のお店より割安です。

お店へのアクセスは、中央駅の西端から徒歩で約5分です。公共交通のターミナル(白い建物)の裏側方向に向かって歩き、Geldersekade通りの入口の角にあります。

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。