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アテネ (ギリシャ) ショッピングの現地クチコミ

現地のプロ(4人)詳細

Cava P カバ ピ

長田 幸廣 (翻訳家、マーケットリサーチャー)

進化し続けるギリシャワインのナビゲーター。推奨ワインをカウンターで試飲も。

  • 地元名産品おすすめ
  • 人気急上昇

モナスティラキ駅に近いミトロポリオス通りに最近オープンした、まるでカフェバーのような外観の酒屋さん。円周率などでおなじみのギリシャ文字π「パイ」は、ギリシャ語では「ピ」と発音します。間口が狭く奥行きのある店内は心地よく、オーナーをはじめスタッフ全員が英語を話すので、「こんな酒」と頼めばすぐに探してくれます。

さて、ここでワインの話を少し。

欧州最古(もしかしたら世界最古)の歴史を誇るギリシャのワイン造り。
ギリシャワインといえば松脂の香るレッツィーナが有名ですが、これはまだコルクが無かった時代に松脂で封をしたためで、貯蔵の間に松脂がワインに溶け込んだものです。

このレッツィーナ(白)は魚料理によく合うと言われ、一部に根強いファンもいますが、主流からはやや外れた“色物”的な扱いを受けてきました。

そこで、近年、ギリシャ固有のブドウ品種を使った主流のワイン造りが盛んになっています。固有種は無数にありますが、代表的な5種類を以下に紹介します。

● アシルティコ (Assyrtiko) 白
サントリーニ島の固有種で、生産量が少ないため高価。味は繊細でライトボディー、酸味が強い。

● モスコフィレロ (Moschofilero) 白
ペロポネソス半島のトリポリ周辺で生産。フレッシュでフルーティーな白ワイン、スパークリングワイン、ロゼ。アルコール度が低く酸味が強い。

● マラグジア (Malagusia) 白
一時、絶滅に瀕していた品種。アルコール度が低いタイプはフローラル、高いタイプはフルーツが香る。現在ギリシャで最も注目されている品種。

● アギオギティコ (Agiorgitiko) 赤
ペロポネソス半島ネメアでのみ栽培されている品種。深みのある濃い赤色で、口当たりがよく、渋みも少ない。長期熟成には向かない。

● クシノマブロ (Xinomavro)
パロス島ナウサで栽培。色はあまり濃くなく酸度が高い。渋みがあり、樽で熟成。ワインメーカーにとってはチャレンジングな品種。

「この中から、ワインを推奨してよ」と頼んだら、取り出してきたのが写真の2本。左がアギオギティコ種を使った赤ワイン「ネメア2012年」(10ユーロ)、右がマラグジア種を使った白ワイン「アスプラ・ホマタ2013年」(14.60ユーロ)。

このほか、画像はありませんがアシルティコ種の“エブハリスワイルド”(13.20ユーロ)、モスコフィレロ種の“クマレラαμπελοτότεμαχιο 211”(8.50 ユーロ)、クシノマブロ種の“クシノマブロ‐カラディモス(18.90ユーロ)もお奨めとのこと。

ワイン以外にも、アモルゴス島産のハチミツリキュール酒「ラコメロ」(16ユーロ)、ギリシャ産エスカルゴのオイル漬け(6.90ユーロ)、瓶詰のトリュフ(9.65ユーロ)といった珍味も取り揃えていますので、ここで買い揃えてホテルのベランダでアテネの夜景を楽しみながら一杯なんてのもいいですね。

クレジットカードの利用は、現在準備中とのこと。まもなく可能になるようです。

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。