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ヘルシンキ (フィンランド) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(6人)詳細

Design Museum デザイン博物館

花奈 (ライター)

デジタル展示でさらにグレードアップした、デザイン専門の博物館

  • 博物館おすすめ
  • ガイドの超イチオシ!
  • 定番人気

デザイン博物館はフィンランド工芸デザイン協会によって1873年に設立されたデザイン専門の博物館です。7万5000以上のオブジェと4万5000の図面、12万5000の写真をコレクションとして所有し、プロダクトの実物を展示することで、19世紀後半から現代にいたるまでのフィンランド国内外のデザインの歴史を紹介しています。
フィンランドの建築家グスタフ・ニューストロンによって設計されたレンガ造りの古い建物は元は学校だった建物で独特な趣があり、デザインディストリクトのランドマーク的な存在です。ここから、デザインディストリクトのショップめぐりをスタートするのもおすすめです。

1階の常設ギャラリーにはフィンランドデザインの歴史が展示され、2階のギャラリーでは企画展が開催され、コンテンポラリー・アートなどを鑑賞できます。また、デザインショップとカフェもあります。小さなショップですが、展示に関連した商品だけでなくクラシックから若手アーティストの作品まで幅広く扱っています。カフェではパンやペイストリー、パイ、ワインやビールも味わえます。

フィンランドのデザインが世界的に注目されるきっかけは、イタリア・ミラノで開催された「トリエンナーレ」というデザインと建築の展覧会でした。それまで、あまり注目されることがなかったフィンランドデザインでしたが、1933年のトリエンナーレで陶芸デザイナー、エルサ・エレニウスの作品がグランプリに輝きます。さらにこのときの金賞にはアルヴァ・アアルトの家具も選ばれています。さらに1936年にはアアルトの最初の妻、アイノ・アアルトもグランプリに選ばれています。こうして、フィンランドは注目の的となり、フィンランドデザインの黄金時代がはじまったのです。

2017年のフィンランド建国100年を機にコレクションの展示は、大きくリニューアルされています。とくに2020年12月まで続く特別展示「ユートピア・ナウ」では、デジタルアプリケーションを駆使した新しい展示方法により、フィンランドデザイン黄金時代のデザインやデザイナー、製造業者やプロダクトをいろいろな形で体験しながら、楽しむことができます。たとえば、マリメッコのデザインパターンのアニメーション化や1900年に開催されたパリ万博のフィンランド館をヴァーチャル・リアリティ・ヘッドセットで体験することもできます。

また、2019年10月から2020年3月22日までは、「コレクターとコレクション」という展示会が予定されています。デザイン博物館所有のコレクションとフィンランド国内外のプライベート・コレクションを比較展示する試みで、デザインコレクションがどのように作成され、その中でいくつかのオブジェクトはなぜ人気グッズになるのかなど、実用的なアイテムに焦点を当てたユニークな展示なので、秋以降にヘルシンキに行かれる方は要チェックです。

フィンランド語、スウェーデン語、英語、ロシア語の無料ガイドツアーもあります。詳細な時間はwebページで確認できます。

入場料金は大人12ユーロ。デザイン博物館はヘルシンキ中心部の南に位置しています。トラム10番Johanneskyrkan下車すぐ。

2017/06訪問
栗原 薫 (現地旅行会社統括部長、ジャーナリスト)

フィンランドデザインの集大成がここにある

  • 芸術鑑賞おすすめ
  • 定番人気
  • 地元っ子に人気

 10番トラムで南側の終点まで乗るか、あるいは目抜き通りのマンネルヘイム通り(Mannelheiminkatu)をひたすら南下するか。徒歩ならストックマンデパートから10分もほどで小さな公園に行きつく。その左手にあるレンガ造りのゴシック建築がデザイン博物館だ。右手奥に二つの塔がそびえるヨハンネス教会も目印の一つ。

 デザイン博物館の前身は1873年に設立された美術&工芸学校。その時点から美術・工芸品のコレクションが始まり、博物館として一般公開されたのが1978年。現在では7万5000点の工芸作品、4万5000点のスケッチ、12万点以上の写真を擁する。クラシックから最先端の現代作品まで、フィンランドデザインの集大成がここにあるといって過言ではない。それだけに展示品には事を欠かないのだが、そこが両刃の剣でもある。
 というのは、一階の常設展ではアルヴァ・アールトの家具やカイ・フランクの作品などを見ることができるものの、2階の展示物は頻繁に変わるため。たとえば「フィンランドの良心」とも呼ばれるデザイナー、カイ・フランク展であれば、彼の生い立ちからキャリアの変遷に則し、豊富な資料とともに試作品から定番、傑作までを一堂に見学することができるので、ファンにはたまらない魅力だろう。
 一方、研究者向けともいえるテーマが取り上げられることもあり、そうした場合には興味が沸かなかったり、展示品目の少なさにがっかりすることもあるだろう。事前に展示テーマを調べておいたほうがよい。

 なお、博物館前の公園はKoulupuistikko。学校小公園という意味だ。中央にある銅像は児童文学の著書も多く、ヘルシンキ大学の総長にも就いたザカリス・トペリウス(Zachris Topelius)。子供たちに囲まれた姿は、博物館の前身が学校であったことを思い出させる。マーケット広場のハヴィス・アマンダ像と同様、ヴィッレ・ヴァルグレン(Ville Vallgren)の手によるもの。

上原 朋子 (旅行コーディネーター、シェフ)

莫大な展示物でフィンランドのデザイン史を学べる。

  • 芸術鑑賞おすすめ
  • 定番人気
  • 穴場

デザインディストリクトのエリア内に、赤レンガで歩く者の目を一際引くお洒落な建物がこちら・デザイン博物館。

この建物はなんと1873年に創立され、建物自体も大変趣があり、いかにもヨーロッパらしい美しさもあるのですが、こちらで展示されいる展示物の数にも大変圧倒されます。

このデザイン博物館では、写真が125,000点、プロダクトが7,5000点、スケッチが450,000点、こちらで保管・展示しているというのですからかなりの見ごたえです。

フィンランドのデザインの歴史を、これらの展示物を使って分かり易く解説しており、フィンランドデザインを愛してやまないアート系北欧好きにはおススメ!

1階は常設展、2階では企画展が開催されていて、こちらの企画展も毎回ユニークで、国内外で活躍する話題性に飛んだアーティストを季節ごとにピックアップして紹介しています。
何度訪れても飽きることがなく、むしろ新鮮で見所に飛んだ美術館です。

ミュージアムに併設されているショップにも、思わず微笑みたくなるキュートな雑貨や、ユニークな商品がたくさん!
個性的なお友達のお土産探しはここで決まりです。

毎月最終火曜日、17-20時は入場料が無料になる「デザインナイト」も開催。
子供は入場無料なので、ファミリーにもおススメのスポットです。

【行き方】
トラム10 Johanneksen Kirkko 下車、すぐ。

  • ジャンル
    美術館・ギャラリー
  • エリア
    ヘルシンキ
  • 住所
  • アクセス
    トラム10番 Johanneskyrkan下車すぐ
  • 電話番号
    +358-9-6220540
  • 営業時間
    9-5月: [火]11:00-20:00 [水-日]11:00-18:00, 6月: 11:00-18:00, 7・8月: [月-金]11:00-20:00 [土・日]11:00-18:00
  • 予算
    入館料(大人) 15ユーロ
    (18歳以下) 無料
  • 公式サイト
  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。