日本橋を渡ってすぐ右手に見える、200年前に貿易商の家として建てられた木造家屋。
今でも8代目が暮らしています。
壁はベトナム、柱は中国、屋根は日本といった折衷様式です。
奥の自然光が入る吹き抜けの応接間には、年代物の壺や螺鈿の調度品が飾ってあり、座って一休みできます。
さらにその奥はシルク刺繍の工房とお土産屋さんがあります。
すべて手仕事で芸術作品のようです。
2階の中心には祭壇があります。
先祖様に常に感謝と敬意を忘れない人々の心が表れています。
木造テラスからは日本橋やノンラーをかぶり天秤棒を担いだ人が路地を行き交う様子を見下ろし、
とても風情のある良い眺め。
テラスの天井には上り鯉の透かし彫り。商売繁盛と成功を表しているそうです。
2階の床の一部は取り外しができるようになっており、洪水の際に荷物をすばやくあげられる仕組みになっています。
ホイアンの歴史が感じられる素晴らしい家です。
開館時間:8:00-18:00
旧市街入場券VND12万ドンについている5枚綴りの共通チケットを利用
The Old House of Phun Hung フーンフンの家
鈴木 博美
(旅行家、トラベルライター)
二階の木造テラスからは風情ある町並み
- 投稿日2015/09/29
- 更新日2015/11/30
古川悠紀
(ベトナム情報サイトライター)
ホイアンの伝統建築を垣間見る「フーンフン家」
- 投稿日2015/09/25
- 更新日2015/11/30
チャンフー通りから日本橋を渡り、グエンティミンカイ通りに出たらすぐ目の前に建つ古めかしい家が、
「フーンフン家(馮興家)」。
現在は8代目家主が家を継ぎ、その家族の一人が中を案内してくれます。
内部は木彫りや陶磁器など土産物も販売しています。
フーンフン家の特徴は二つ。
一つは建築様式です。フーンフン家に限ったことではありませんが、歴史保護地区内に建つ伝統の家々は、
ベトナムと中国、そして日本の建築様式をミックスしているのが特徴。
特に屋根は京都の伝統建築を正確に引き継いでいます。
二つ目の特徴は、天井の一部が正方形の格子状になっていることです。
ホイアンは古くから雨季の時期は洪水に見舞われていました。
そこで、床上浸水した場合、格子の床を取り外して、二階に避難することができる仕組みになっています。
また、二階のベランダからは日本橋とグエンティミンカイ通りのお土産店が並んでいる光景をうかがえ、
反対側に回ると、ホイアンの庶民的な家々を望むこともできます。
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ジャンル史跡・遺跡 文化財・歴史的建造物
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エリアカムフォー
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住所
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アクセスダナン国際空港から車で約50分、An Hoi Bridgeすぐそば
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電話番号+84-235-3861280
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営業時間8:00-18:00
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定休日無休
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予算ホイアン旧市街観光チケット(5枚つづりのうち1枚必要) 120,000ドン
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
フーンフンの家周辺のおすすめ観光スポット
- 来遠橋(日本橋)
- サーフィン博物館
- ホイアン旧市街(古都ホイアン)
- タンキーの家(進記家)
- 陳祠堂 (チャン家の祠堂)
- クアンタンの家 (廣勝家)
- 貿易陶磁博物館 (海のシルクロード博物館)
- ホイアン民俗博物館
- トラディショナルアーツパフォーマンス(旧:ホイアンシアター)
- 福建會館