バトゥ洞窟はクアラルンプールの市内から北へ13キロほどの位置にあるヒンズー教の聖地です。KLセントラル駅からKTMのスレンバン線に乗りバトゥ・ケイブ駅で降りると、すぐに敷地内に入れます。洞窟の入口の階段までは、徒歩5分ほどかかります。入場は無料です。
まず驚かされるのが、階段の前に立っている高さ42.7メートルの金色に輝くムルガン神像です。まさに、ウルトラマン(設定では身長40メートル)が実在したらこのぐらいの大きさです。ムルガン神は、ヒンズー教の戦いの神で、まさにこの洞窟を守っているという感じです。このムルガン神の足元から272段の階段が岩山の上へと続いています。この階段を見たら、思わず登るのを断念してしまいそうですが、是非登ってください。バトゥ洞窟は、この階段の上にあるのです。階段ではカニクイザルが出没しますので、食べ物を持っていると取りに来ますので注意してください。
階段を登り切ると洞窟の入り口があります。入り口はさほど広くないのですが、中に入ると広大な空間があり、天井の高さは約100メートルもあります。洞窟内にはヒンズー教の祠や神々の像が祀られており、神秘的な雰囲気です。この広場の反対側には階段があり、これを登ると、もう一つ祠がありあます。この階段を登り切ったあたりから洞窟内を見ると全体が良く見えます。
毎年1月下旬から2月上旬ごろに行われるヒンズー教の大祭「タイプーサム」では、右の頬から左の頬に金串を貫通させたり、体中に鉤針でミルク壺をぶら下げるなど、苦行を行う信者たちがクアラルンプール市内にあるスリ・マハ・マリアマン寺院から行進してきます。礼拝に訪れる信者や観光客も集まり、洞窟内は人々で埋め尽くされます。少々グロテスクなシーンにも遭遇しますが、一見の価値があるお祭りです。
あまりに巨大な洞窟と言うだけでも十分見応えがありますが、そこに日本人にはあまりなじみのないヒンズー教の神秘的な雰囲気が加わり、他にはない独特の雰囲気を味わうことができます。クアラルンプール周辺の中ではイチオシのスポットですので、是非行ってみてください。
Batu Caves バトゥ洞窟
阿部 吾郎
(トラベルガイド株式会社代表)
272段の階段を登った先にある巨大で神秘的な洞窟
- 投稿日2018/09/28
2018/02訪問
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ジャンル洞窟・鍾乳洞
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エリアバトゥ洞窟
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住所
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アクセスLRT KLセントラル駅から電車で約30分
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電話番号+60-3-61896284
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営業時間8:00-19:00
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定休日無休
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公式サイト
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