マレーシアの首都、クアラルンプール。よく考えるとちょっと変わった響きですよね。クアラルンプールとは、「泥の川が交わるところ」という意味です。マレーシア最古のモスク、「マスジットジャメ」は、まさに2つの川が交わる場所に立っています。クラン川とゴンバック川の合流地点、ここがまさにクアラルンプール発祥の地なのです。
今はブキビンタンやKLCCが街の中心ですが、昔はマスジットジャメの周辺が街の中心でした。このためスルタン・アブドゥル・サマドビルを始め、様々な歴史的建造物がこの周辺に集まっています。独立広場も、マスジットジャメの近くです。
以前はこの川の水がとても汚く、周辺も少々寂れた感じで、昼間でもあまり一人では歩きたくないような場所でした。しかし、2017年にこの川の周辺に遊歩道が整備され、川の水も浄化され、あらたな観光スポットとして生まれ変わりました。川の合流地点には噴水が作られ、川に沿って青い電飾が施されています。合流地点の前にかかる橋の上から見ると、青い川が流れているように見えます。さらに、時間によって川の縁から勢いよく水が噴き出します。水しぶきがあがり、この水しぶきにも青い光が反射し、幻想的な光景となります。この青い光越しに、KLタワーとペトロナスツインタワーが見えるポイントもあります。
もう1つ新しいものとして、この遊歩道の入り口から広いラジャ通りを挟んだはす向かいに「カウントダウンクロック」というものが設置されました。マレーシアは、2020年までに先進国の仲間入りをするという「ビジョン2020」を掲げています。この2020年まで、あとどのぐらいの時間が残されているかを表示するための施設がこのカウントダウンクロックです。
いろいろな人の写真が並んだ壁の周りを水のカーテンで覆うような造りになっています。この壁にはカメラが設置されており、これで自分の顔を撮影すると、このパネルに表示される仕組みになっています。そして、この水のカーテンに残り時間が表示されます。また、この水のカーテンの前に10秒ほど立つとその部分の水が自動的に止まり、中に入れるようになっています。この水のカーテンは、1日4回(9:00-12:00・14:00-17:00・19:00-21:00・21:30-24:00)作動します。
マスジットジャメ周辺を散策するには、KTMのマスジットジャメ駅で降りると便利です。クアラルンプール発祥の地周辺の遊歩道、カウントダウンクロック、いずれも駅から徒歩5分ほどです。
In the area of Masjid Jamek マスジット・ジャメ周辺
阿部 吾郎
(トラベルガイド株式会社代表)
クアラルンプール発祥の地にできた新しい観光スポット
- 投稿日2018/09/28
- 更新日2018/10/05
2018/02訪問
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ジャンル散策路・道
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エリアメダン トゥアンク
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住所
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アクセスマスジットジャメ駅から徒歩約1分
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営業時間各店舗の営業日に準ずる
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定休日各店舗に準ずる
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マスジット・ジャメ周辺周辺のおすすめ観光スポット
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