コロン広場やアロンソ・マルティネス駅から歩いて約10分。静かな住宅・ビジネス街にぽっかり広がる瀟洒な空間がACサント・マウロです。
90年代後半にホテルになる前はフィリピン大使館が入っていたフランス様式の建物は、19世紀に建設されたサント・マウロ公爵の館。マドリードで最も古い栗林がある700平方メートルの庭園もすてきです。
花模様や中世の古城模様の絹の屏風、セレブ感が漂う幾何学模様のフカフカ絨毯、形や色の違うアンティークなソファ、高い天井……。コロニアル風とオリエンタル趣味が融合したデコレーションが独特な雰囲気を醸し出すエントランス。
現在バー・レストランになっているクラシックな図書館では、たとえ宿泊しなくても、一度はここでお酒を飲みたい!と憧れます。
客室は、ベージュとブラウンを基調色にした落ち着いた雰囲気に満ち、広い大理石のバスルームには、2013年、エリザベス女王陛下より英国王室御用達指定証を授与された、モルトン・ブラウンのアメニティが並べられています。ゴージャスな滞在が約束されたサント・マウロに、ベッカムとビクトリアが3ヶ月住んだというのも理解できます。
ところが、トリップアドバイザーに寄せられたユーザーの声を読むと、すばらしいという声に混ざって、同じタイプのクレームが繰り返されているのが妙に気になります。
値段とクオリティーに関しても疑問の声がかなりあるのです。サービスが遅い、タクシーを頼んだのに来なかった、通りの声が聞こえてうるさい、スパには受付がないのでガウンを着て館内を移動し恥ずかしかった、マネージャーがクレームに対応してくれない、などです。
オリジナルの装飾品と文化遺産の建物内に49室を備えたホテルですから、維持と修理に莫大な経費がかかるのは理解できます。ネットでの声や評価がどこまで公正か、それも不明です。とはいえ、すばらしいという感想が大半ですから、私の心配は単なる思い過ごしかもしれません。
ただ、クレーム内容が具体的なだけに、対策を考えたいところ。
大変高いお金を出すのですから、宿泊する前にクレームについてホテルに確認するなど、「このお客様は大切にせねば」と思わせるくらい大胆なことをしてもよいかもしれません。
立地としては、マドリードの中心からやや遠く、周囲にバルやレストランが少ない上、最寄のメトロ(アロンソ・マルティネスもしくはルベン・ダリオ)からもやや遠ため、タクシーに依存することが多くなりそうです。
Santo Mauro, a Luxury Collection Hotel, Madrid サント マウロ ラグジュアリー コレクション ホテル マドリッド
ベッカムとビクトリアが常駐したゴージャスな館
- 投稿日2014/09/30
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
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