赤いバラをトレードマークにした洗練されたロゴで、何とも物騒な名前を冠したレストラン、ラ・マフィア。
「ここ、イタリアで大きな議論を巻き起こしているんだってね」と、ある日、クアトロ・トーレスを一緒に歩いていたスペイン人の仕事仲間が教えてくれて以来、ずっと気になっていたレストランでした。
2000年にアラゴン州の会社が始めたこのチェーン・レストランは、すでにスペイン中に34店舗あり、2015年にはさらにスペインとポルトガルで15店舗も増えるという高成長のお店。
ところがイタリアでも、とくにマフィア一掃に神経を尖らせるシチリア島で、知事が、「よくも、そんな名前をつけて!」と、おかんむり。裁判沙汰にもなったのだとか。
一方、ラ・マフィアに一歩足を踏み込むと、4本の高層ビルをひかえたビジネス街の気取った店かと思いきや、「オラ!」と店員さんたちから、さわやかな挨拶が。しかも、テラス席は満員。
店内には椅子の背もたれが白銀と紫銀と高級感のあるテーブルセットがならべられ、白い壁には映画 『ゴッドファーザー』の食卓シーンの大きな写真がかけられています。さらに壁の帯一面に、歴代の大物マフィアの名前がずらりと書かれ、マフィア感満々です。
「ここはピザがお薦めですよ。すごく大きくって、スペインの男の子でさえ、食べきれない人がよくいます」と、 とってもかわいい女性スタッフのディアナちゃんに推されましたが、どうしてもパスタが食べたかった私。
メニューの仕組みですが、まず25種類ほどの中からソースを選び、さらに、パスタを20種類の中から選びます。10種類が乾麺タイプで0.50セント増、もう10種類がラビオリのように詰め物が入ったタイプで0.90セント増になっています。
私は名前に惹かれて、ロンガニサ・グラウス・イ・ペドロ・ヒメネス・ソースと、リンギーニ・ア・ラ・アルバカという、バジル味のロングパスタにしてみました。キノコ、干しぶどう、ロンガニサ・グラウスという名のソーセージ、ビーフひき肉を、甘口のペドロ・ヒメネス・ソースで和えたパボリューム感は満点。しかも値段は13.50ユーロ。
グリッシーニ・トリネージというポッキーのような細長のパンと、普通のパンにバターも付いてくるというサービスに加え、缶に入ったパルメサンチーズも、もちろん使いたい放題。メニューは全体的に10〜15ユーロというお手頃価格ですから、人気爆発するのも納得です。
そうか、ここには、「マフィアの食卓に招かれたように、豪快においしい物を食べていってくれ」というメッセージがあるのかもしれません。
さらにデザートもおいしそう! 森のフルーツがたっぷり入ったホワイトチョコとヨーグルトのスープ3.7ユーロ、イチゴのグミを包んだホワイトチョコレートムース5.40ユーロと、おいしそうな上、これまたどれもリーズナブルです。おなかが一杯でなければ、2品くらい選んでいたかも。
でも、さすがにデザートは入りませんでした。ラ・マフィアでは、メニューを選ぶときには、まずデザートを決めてから選びましょう!
コスパと味で大満足なランチを楽しむ事のできたファミレス感覚のイタリアン・レストランは、気軽に入店できて、話題性も満点。スペイン料理に疲れたら、息抜きに入ってみてはいかがですか?
La Mafia - 4 Torres ラ マフィア(クアトロ トーレス店)
河合妙香
(記者、カメラマン、経営者)
コスパ満点!ファミレス感覚のイタリアン・レストラン
- 投稿日2014/09/30
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ジャンルイタリア料理
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エリアラパス
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住所
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電話番号+34-91-7337695
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営業時間12:30-16:30、20:30-24:00
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定休日無休
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予算15~30ユーロ
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公式サイト
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
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