マカオのシンボルとなっている聖ポール天主堂跡。
実は、大航海時代のマカオと日本のつながりも感じさせてくれるような、そんな観光スポットです。
【聖ポール天主堂跡】
今は壁だけとなっている聖ポール天主堂跡には、1602年から1640年にかけて建設された聖母教会と教会の隣に建てられた聖ポール大学があり、当時はマカオのキリスト教布教の中心でした。しかし、1835年の大火で木造部分が焼け落ち、現在の姿となりました。残された石造りのファサードには精密な彫刻が施されており、現在でも鮮明にその美しさを楽しむことができます。ファサードに多くみられる菊の彫刻は、キリシタンの迫害を逃れて日本からマカオへやってきた日本人の存在を示しているとも言われています。
ファサード裏の地下には「納骨堂」があり、この中には日本人殉教者の骨も保管されています。神聖な場所で静粛を保つことが求められているので、一度に20名ずつの見学となります。
そのすぐ隣には天主堂芸術博物館があり、日本人になじみの深い「フランシスコ・ザビエル」の小さい像も展示されています。
人!人!人!で、どこで写真を撮ればいいの?という方には、ナーチャ廟をちょっと下ったところにある恋愛巷から撮るのがおすすめ。人が少ないので、ゆっくり落ち着いて写真を撮れますよ。
階段右側の植え込みの下方からの写真撮影も◎。
ゆっくり見学したい方は、時間をずらして朝の早い時間にしたり、夜のライトアップを狙って行くのもおすすめです。
開館時間: 天主教芸術博物館は 09:00~18:00 最終入館は17:30。火曜14時以降休館、祝祭日は開館
バス路線: 3, 3X, 4, 6A, 8A, 18A, 19, 26A, 33, N1A(新馬路下車)
Ruins of St. Paul's Cathedral 聖ポール天主堂跡
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日本とも関わりの深い、重要な世界遺産
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マカオのシンボルといえば、ここ。朝から夜まで、常に多くの観光客で賑わう観光スポットです。
聖ポール天主堂跡は、17世紀初頭に建設され、1835年に火事で崩壊した教会とその隣にあった神学校跡の総称。
現在は、ファサード正面壁だけが残されています。
ガイドブックやツアーパンフレットなどにも紹介されている有名な世界遺産ですが、現存する建物はファザードのみ。
そのため、「がっかりスポット」という不名誉な烙印を押されてしまうことも。でも、実は日本との関わりがとても深い場所。江戸時代には、長崎を発ちポルトガルをめざした天正遣欧少年使節もここで学んでいます。
天主堂の建設には、江戸幕府によるバテレン追放令キリスト教弾圧の令を受けてマカオへ渡った日本人キリシタンも携わっていたと言われています。
そのことを実感するもののひとつが、ファサードに施された彫刻。
前面に施されたたくさんの彫刻の中に、聖母マリアが7つの頭を持つ龍を踏みつけたものがありますが、一説によると、龍はキリシタンに踏絵を強制した徳川家康を擬しているのだとか。
地下の納骨堂のプレートには、長崎で殉教した日本人教徒の名前も。
日本を追われたキリシタンたちの、哀しくも切ない想いが深く刻まれた天主堂跡は、じっくりと時間をかけて訪れたい場所のひとつです。
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ジャンルその他建造物
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エリアマカオ歴史地区
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住所
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アクセスセナド広場から徒歩4分
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電話番号+853-6238-6441
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営業時間9:00-18:00
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定休日無休
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予算入場料(天主堂芸術博物館、地下納骨堂) 無料
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公式サイト
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