中心地のセナド広場からのんびり歩いて10分ほどのところには、美しい教会が点在するエリアがあります。
そのエリアで一番の見どころともいえるのが、聖ヨセフ修道院の聖堂。
修道院は見学できませんが、併設した聖堂は自由に入ることができます。
修道院は1728年にイエズス会がアジア布教の拠点として造ったもので、聖堂は1758年に併設されました。
バロック様式の聖堂の中には、ドーム形の天井からやさしく光が差し込み、心が洗われるような静かな時間が流れています。
ここは、フランシスコ・ザビエルの右腕の遺骨が安置されていることでも知られる場所。
ザビエルの聖骨は、コロアン島の聖フランシスコ・ザビエル教会などを得て、1990年代後半からここに眠っています。
でも、一度もマカオには上陸していないザビエルの右手がなぜ、故郷スペインでもない異国に眠っているのでしょうか。
そこには、日本の歴史が深く関係しています。
日本での布教を終え、中国大陸を目指したザビエルは、大陸の手前、マカオ西方にある上川島でその時期を待っていました。
しかし、中国への入国はできないまま、1552年、46歳で病没。
その後、右腕の骨は、布教活動を行った日本に送られることになったものの、キリスト教弾圧が激しい江戸時代、遺骨の安置はできないと判断され、マカオに授けられることになったのです。
そんな歴史を思いながら見学してみると、マカオがぐっと身近になるかもしれません。
St. Joseph's Seminary and Church 聖ヨセフ修道院及び聖堂
HEMEI
(エディター、ライター)
フランシスコ・ザビエルの聖骨が眠る聖堂
- 投稿日2015/03/23
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ジャンル寺・神社・教会 世界遺産
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エリアマカオ歴史地区
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住所
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アクセスセナド広場から徒歩約6分
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電話番号+853-2835-7911
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営業時間10:00-17:00
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定休日水曜日(祝日の場合は見学可)
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公式サイト
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