「カフェ・コーヴァ」は、ナポレオン軍の兵士であったアントニオ・コーヴァによって、ミラノ・スカラ座の隣にオープンした由緒あるカフェで、現在はミラノファッションの聖地とも言われるモンテナポレオーネ通りの真ん中くらいに位置しています。
特に19世紀最大のオペラ作曲家であるヴェルディなどが出入りし、 戦前までスカラ座の隣に位置したコーヴァへ通いつめ、『椿姫』や『リゴレット』をカフェのテーブルで記譜したと言われています。様々なアーティストたちにインスピレーションを与えたコーヴァには、古き良き時代の華やかなりしカフェ文化がありました。
このカフェを訪れる客は誰であっても、不作法な服装やふるまいを許されませんでした。位の高い貴族でさえ、帽子をかぶったままカフェのホールに入ろうとすると、慇懃にたしなめられたそうです。
食事やお茶を楽しみながら芸術論や政治論を戦わせることはあっても、あくまでも品位を失わず、互いに同調しあえるものであるべきだという不文律が存在していました。そうしたエレガントな雰囲気が守られていたからこそ、ミラノ市民にとってカフェ・コーヴァは、世界に誇れる社交場と考えられていたのでしょう。
店内の内装は高級感のある落ち着いた作りになっており、ゆっくり食事をしている人も見られますが、一番活気のあるのは立ち飲みのバール。決して止まること無く動き続けるバリスタによる立ち飲みのエスプレッソは1.1ユーロ。
この近くで働く者達の息抜きの場でもあり、情報交換の場になっています。
Cafe Cova カフェ コーヴァ
川倉 靖史
(イタリア政府公認添乗員)
最先端ファッションの中で歴史あるカフェを堪能。
- 投稿日2015/09/28
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ジャンルカフェ
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エリアミラノ旧市街
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住所
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電話番号+39-02-76005599
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営業時間[月-土]7:45-20:30
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定休日日曜日
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予算15~25ユーロ
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公式サイト
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