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ミュンヘン (ドイツ) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(4人)詳細

フランツさとみ (フリーライター)

バイエルン国王が夢と情熱を傾けた絵画コレクション、ここにあり。

  • 芸術鑑賞おすすめ
  • 定番人気
  • 地元っ子に人気

アルテ・ピナコテークは、最も美しい美術館の一つと評されるほど収集作品が充実しています。

起源は、バイエルン大公ヴィルヘルム4世が、アルブレヒト・アルトドルファーの
「イッソスの戦い」を購入した1529年に遡ります。
後に国王ルードヴィヒ1世が、ミュンヘンのユニークな絵画コレクションに与える個性的な名として、
「ピナコテーク」を選びました。
アルテとはドイツ語で旧、ピナコテークはギリシャ語起源のピナコテカ(絵画館)に由来しています。

キリスト教信仰を復活させるべき努力とロマン主義観念から収集されたイタリア絵画は豊富で、
特にラファエロの「テンピの聖母」は、ルードヴィヒ1世が芸術で祖国の未来を切り開こうとした
夢が伝わる必見の作品です。

最大のみどころは何といっても「イッソスの戦い」です。
紀元前333年10月に起きたマケドニア(ギリシャ連合軍)VSペルシャ軍の戦いを、
正確な地勢図を使い、斬新で宇宙的な風景描写を完成させています。

その他のおススメは、アルブレヒト・デューラーの「自画像」。
真正面をじっと見据えて左右相称に描かれたこの作品は、当時としては他に類を見ませんでした。
見るものを正面から見据える姿は、それまでイエス・キリストを描くときのみに許された手法だったのです。
タブーに挑戦する姿勢に、デューラーの強い自信が示されていると言えるでしょう。
また、作品中にデューラー本人のサインがあり、サインを書くという行為も当時としては画期的な試みでした。

館内では、2017年まで部分的に工事が行われており、全てを見ることができません。

<アクセス情報>
U2/U8 Konigplatz駅下車徒歩10分。
または、ミュンヘン中央駅からバス100番Pinakotheken下車、徒歩3分。

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。