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ミュンヘン (ドイツ) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(4人)詳細

Neue Pinakothek ノイエ・ピナコテーク

フランツさとみ (フリーライター)

近代美術の至宝の収蔵では、圧倒的な量を誇ります。

  • 芸術鑑賞おすすめ
  • 定番人気
  • 地元っ子に人気

ドイツ語で新しいという意味の「ノイエ」。
その名の通り、ノイエ・ピナコテークには18世紀末から20世紀初頭にかけての絵画や彫刻が、
600点以上展示されています。全てを見るには一日では足りないでしょう。

起源は1809年、ルードヴィッヒ1世が初めての近代絵画「悔悟するマグダラのマリア」を購入したことから。
ドイツをはじめとするヨーロッパの芸術作品収集に力を注いできました。

1853年、ルードヴィッヒ1世の個人出資をもとにノイエ・ピナコテークが建設されましたが、
第二次世界大戦で建物が破損。
1981年に向かいにあるアルテ・ピナコテークと調和のとれた、ポストモダニズム調の外観で再建されました。

収蔵作品にはルーベンス、マレー、マネ、モネ、ゴッホなど、近代美術の重鎮たちの名前がずらり。
このことからも、この美術館の壮大さが推しはかれるでしょう。
なかでもゴッホの「ひまわり」はあまりにも有名。当館を代表する作品の一つです。

おススメは、1845年ヴィルヘルム・フォン・カウルバッハ作「ティトゥス皇帝のエルサレムの破壊」。
この巨大な作品中には多くの寓意が込められており、
紀元前70年のエルサレムの破壊を、宗教史的出来事と反ユダヤ的文脈の複合として強く表現しています。
ヴィルヘルム自身の意見“神が意図して遂行した判断”として描写した絵には、
預言者、天使、皇帝、自殺する高僧、悪魔に説得されるユダヤ人、破壊から逃れるキリスト教徒が描かれています。
ルードヴィヒ1世は、この絵画の重要性を契約書に明記しました。
それほどまでにノイエ・ピナコテークの中で中心的な役割を担っているのです。
そのスケールの大きさは圧巻。一見の価値ありです。

<アクセス情報>
U2/U8 Konigplatz駅下車徒歩10分。
または、ミュンヘン中央駅からバス100番Pinakotheken下車、徒歩3分。

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。