バインセオ(Banh Xeo)といえば、今やフォーや生春巻きに次いで有名なベトナム料理だ。ベトナム式お好み焼きとも呼ばれるが、米粉にターメリックを入れたものを薄く焼き、炒めたモヤシ・エビ・豚肉などを挟んだその見た目は、「おかず入りクレープ」と表現した方が良いかもしれない。ただ、所変われば品変わる、クレープ状のバインセオは南部ならではの特徴で、これが中部だとまるで見た目が変わるのだ。
南部が薄焼きの楕円状であることに対して、中部のバインセオは衣がよりパリッと固めで厚く、形はまん丸としている(食べるときは二つ折りだが)。本場である中部の中心都市・ダナンで食べるなら「Banh Xeo Ba Duong」という店がオススメだが、実際にベトナム旅行というとホーチミン市だけという人が多いことも実情。そんなときは、かなりローカル感は溢れるが、「Le Thi Rieng公園」そば(向かって右角)の、Bac Hai通りにあるお店へ行ってみよう。
ここはおもしろいことに、メニューは三品しかない。ひとつはバインセオ、あとのふたつは牛肉の串焼きと、ボーラロット(Bo La Lot)と呼ばれる牛肉の葉っぱ巻きだ。品数が少ないだけに自信はたっぷり、確かに美味い。ただ、どれを食べても脂っこいので、ガッツリ食べたいという人にこそ行ってもらいたいところ。英語は全く通じないと思った方が良いので、「Banh Xeo」「Bo La Lot」「Bo Xien Xao(牛肉の串焼き)」と書いたメモを準備して臨んだ方が良いだろう。価格は非常に安く、ビールを頼まなければ一人4,5万ドン(200~250円くらい)で済む。
Banh Xeo Bac Hai バインセオ バックハイ
ネルソン水嶋
(ライター、ブロガー、Webディレクター)
ホーチミンでは珍しい中部式バインセオの食べられるお店
- 投稿日2016/05/06
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ジャンルベトナム料理 ファーストフード
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エリアタンビン
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住所
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営業時間16:00-23:00
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予算ディナー 20,000~55,000ドン
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