Q.海外航空券でよく見るストップオーバー(途中降機)とは?
海外航空券を探していると、よく「5000円追加で途中降機(ストップオーバー)可能」などという記載が出てきます。どういう意味ですか? 飛行機を途中で降りるのに、料金が追加されるんですか? それとも、何か別にお得なことがあるのでしょうか?
A.「目的地へ向かう途中の乗継ぎ地で24時間以上滞在すること」です。

ストップオーバーとは?
ストップオーバーとは、基本的には「目的地へ向かう途中の乗継ぎ地で24時間以上滞在すること」を指します。
例えば、成田-パリ乗継ぎ→ロンドンのフライトで、乗継ぎ地のパリですぐに乗継ぎをせず、パリにしばらく(24時間以上)滞在する場合、パリでストップオーバーした、ということになるのです。
急いで目的地まで行きたいのでなければ、1回のフライトでロンドンだけではなくパリにも滞在できるのですから、それだけ考えればお得ですよね。1回のフライトで2回のストップオーバーが可能なこともあるので、色々な都市に滞在したい、という方は旅の楽しみが広がりますね。
[ストップオーバーを利用した旅の具体例]
シンガポール航空利用ヨーロッパ行き航空券で旅行する場合
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成田
↓
シンガポール 途中降機(1泊)←ここでストップオーバー
↓
パリ (4泊)
↓
シンガポール 乗継ぎ (機中泊)
↓
成田
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といった旅程も考えられます。
つまり、一度の旅行でアジアとヨーロッパを両方訪問、なんてこともできるわけですね!
ストップオーバー利用の注意点は?
まずはストップオーバーが可能な航空券かどうかの確認が一番大事です。乗継ぎ便であれば必ずできる、というわけではなく、ストップオーバーを認めていないものもありますので、航空券の予約前に確かめましょう。 ストップオーバーは定められた範囲内で無料でできることが多いのですが、ご質問にもあるように、1回に付きいくら、という追加料金がかかることもありますのでその点も事前に確認しておきましょう。
[参考]
- ・複数都市をめぐる海外航空券については、詳しくは航空券の検索で見かけるオープンジョーとは?周遊との違いは?もご覧ください。
- ・複数都市をめぐる海外航空券の具体的な検索方法は、複数の都市を訪れる航空券(複数都市周遊航空券)はどのように検索すればいいですか?で分かりやすくご紹介しております。
また、目的地と異なる国にある都市でストップオーバーをする場合、その国への入国に必要な書類(入国ビザなど)も事前に確認し、揃えておかなければなりません。
乗継ぎ(トランジット)との違いは?
航空会社によって多少規定が異なりますので、一律には言えませんが、滞在時間が24時間以内であればトランジット、超えるとストップオーバー、というのが大きな分け方です。ただし、24時間未満の滞在でも、空港の外に出たり、乗継ぎ中に日付をまたいだりするとストップオーバーの扱いとなる航空会社もあるようですので、予め航空会社に確認しておくとよいですね。