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アテネ (ギリシャ) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(4人)詳細

Byzantine Museum ビザンチン博物館

長田 幸廣 (翻訳家、マーケットリサーチャー)

膨大な展示物で見るビザンチン文化とその後の世界

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地下鉄エバンゲリスモス駅から徒歩2分、シンタグマ駅から歩いて10分ほどの距離にあるビザンチン博物館の魅力は、なんと言ってもプレザンス侯爵夫人の壮麗な邸宅”ビラ・イリシア”。

独立間もないギリシャに移住し、政治にも介入したファムファタール、仏プレザンス侯爵夫人ことソフィー・ドゥ・マルボワ・ルブランの数奇な生涯については別の機会に譲るとして、彼女が残した邸宅の美しさは際立っており、訪れるたびにウットリと見惚れてしまいます。

建物は広々とした中庭を囲むように“ロ”の字に配置されており、正面の2階建ての母屋が特別展、左右の平屋が常設展の展示場になっています。が、3つの建物は地下で繋がっており、博物館の面積は見た目よりずっと広いのでご注意ください。左側の建物から入り、右側の建物から出るのが正しい順路です。

国立考古学博物館が古代にスポットを当てているのに対し、ビザンチン博物館は西暦1〜2世紀以降の歴史を、キリスト教という観点から紹介しています。十字軍の時代からビザンツ帝国の時代、オスマン帝国による占領統治の時代、そして近代ギリシャの独立へ。

展示物は膨大な数のイコンや墓碑など、宗教的な遺物が中心となりますが、たとえば、キリスト教の「良き羊飼い」のイメージが古代ギリシャの彫像から得たものだったり。キリスト教をさまざまな視点から検証していて、興味深く見学しました。

フラッシュを焚かなければ館内写真撮影可。
入場券は正面建物の1階で販売されています。
入場料は大人8ユーロ(学割4ユーロ)、18歳未満は無料。
国立考古学博物館、ビザンチン・キリスト教博物館、貨幣博物館、碑文博物館の4館共通入場券(15ユーロ)が利用できます。

2019/08訪問

ギリシャ、キリスト教文化の秘宝を展示

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ビザンチンとキリスト教博物館は、初期キリスト教時代から、ビザンチン時代、ポスト・ビザンチン時代、さらに近現代に至る、キリスト教文化に関連した文化遺産を主に展示した博物館です。有名な博物館ですが、団体ツアーはほとんど立ち寄らないので、たまたま入館無料日などに当たらない限り、静かに鑑賞することができます。

博物館や大使館が立ち並ぶソフィア皇后通りに面して建っています。この建物はもともと、ピアチェンツァ侯爵夫人として知られるソフィー・ド・マルボア・ルブランのために、1848年に建てられたものです。イリソス川の畔に立っていたためヴィラ・イリシアと呼ばれます。ここが博物館になったのは1930年のことです。

しかし、19世紀の建物だけでは展示スペースが足りず、1980年代から拡張工事が始まります。しかし、ヴィラ・イリシアの趣をそのまま残すため、工事は地下で行われました。地下の展示スペースがオープンしたのは21世紀になってから。現在、博物館の常設展示物のほとんどは地下にあり、地上にある建物には、教会の内部を復元した部屋があるほか、インフォメーション、チケット売り場、臨設展示場として使われています。

地下のスペースには、古代末期から近現代に至る、(ギリシャ)正教世界に関係した展示物が置かれています。彫刻、陶器、モザイク、織物、碑文など、内容は多岐に渡りますが、やはり圧巻はイコンのコレクションでしょう。

イコンは、多くの日本人にとってはあまり馴染みのない美術です。遠近感がなく、静的な表現が特徴ですが、西ヨーロッパ美術の影響を受けた地域(例えば、イタリアに近いコルフ島)のイコンは、この型から外れます。展示を見る時に注目して下さい。

博物館にはカフェとミュージアム・ショップが併設されています。ショップでは、オリジナルの博物館グッズを買うこともできるので、ビザンチン美術がお好きな方はどうぞ。

  • ジャンル
    美術館・ギャラリー
  • エリア
    アテネ
  • 住所
  • アクセス
    地下鉄M3 エバンゲリスモス Evangelismos駅から徒歩約4分
  • 電話番号
    +30-213-2139572
  • 営業時間
    [月・水-日]8:00-20:00 [火]13:00-20:00
  • 定休日
    1月1日,3月25日,復活祭,5月1日,12月25日,12月26日
  • 予算
    入場料(大人) 4~8ユーロ
  • 公式サイト
  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。