プラカ地区というのは、アクロポリスの丘の北東側から、おおよそシンタグマ広場とモナスティラキ広場までの一帯で、現代のアテネが再開発される前の古い町の面影を残しています。このため、この地区には建築規制がかけられ、その歴史的な景観が変わらないように配慮されています。
プラカは区画整理がなされていないので、細い道が迷路のように走っており、この間に迷い込むのが楽しみ方の一つです。歩き回る時には、ネオ・クラッシック様式の建築物やビザンチン時代の小さな教会に注目してください。
また、アクロポリス北側の丘を登ってゆくと、細い道の奥に「アナフィオティカ」と呼ばれる地区があります。これは、19世紀にキクラデス諸島にある小島アナフィから移住した人たちが住み着いた地区で、アテネの真ん中にありながら、まるでキクラデス諸島の村に迷い込んだかのような、白く塗られた小道や、小さな一戸建ての家屋からなる町並みが見られます。
お土産物屋さんやタベルナはアドリアヌー通り、キダシネオン通り、ムネシクレウス通り、パンドロスー通りに並んでいます。アテネの商店は通常、日曜日は閉まっていますが、プラカにあるお店は日曜・祭日の営業を許されているので、たまたまアテネの滞在が日曜しかない方でも、ここでならお買い物ができます。また、観光客にはプラカで食事をする人が多いですが、観光客の多い地域にありがちなように、当たり外れがありますので、下調べは重要です。
プラカには遺跡もいくつかあります。例えば、アドリアヌー通りの始まりにあるリュシクラテス・モニュメント、大聖堂広場に立つ旧ミトロポリス教会、アクロポリス丘北側のローマ時代のアゴラと風の塔、モナスティラキ広場に面したハドリアヌスの図書館、そして陶芸博物館になっているツィスタラキス・モスクです。
プラカのもう一つのアトラクションは、特徴あるマイクロミュージアム。伝統楽器博物館、フォークロア博物館、フリシラス美術館など。散策の際に立ち寄るのもいいかもしれません。
Plaka District プラカ地区
カヨコ・ティパルドゥー
(会社員)
古いアテネの町並みとお土産ショッピング
- 投稿日2015/03/23
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ジャンル散策路・道
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エリアアテネ
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住所
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アクセス地下鉄 アクロポリ駅周辺
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