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アテネ (ギリシャ) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(4人)詳細

長田 幸廣 (翻訳家、マーケットリサーチャー)

西欧文明と民主主義のシンボル、 ドーリア式神殿建築の最高峰。

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実は、オリュンポスの12神は様々な地方で祀られていた神々の集合体で、アフロディーテはキプロス島、ディオニソスやアレスは北部トラキア地方といった具合です。

アテーナーはミケーネ人が信仰していた女神で、その意味では正統なギリシャの神と言えるのでしょう。アルゴ船の遠征やトロイア戦争はミケーネ時代の出来事で、その際、女神アテーナーがイアソンやアキレスなどの英雄を加護したのはそのためです。

同じ戦争の神でも、蛮勇のアレスより知略のアテーナーを好んだことからも、アテナイの人々が知性を尊んでいたことがうかがえます。

神話の話はさておき、もともと初代王ケクロプスを祀っていたアクロポリスに、女神アテーナーの神殿を建設したのが紀元前560年頃のこと。この最初の神殿は間もなく倒壊してしまいます。

続いて、紀元前490年に“プロパルテノン”と呼ばれる大理石の神殿の建造が始まりますが、ペルシャ戦争の勃発によって中断され、結局、完成することはありませんでした。

現存するパルテノン神殿は、ペルシャ戦争に勝利した後の紀元前447年に着工し432年に完成。ドーリア式建築物の最高峰と目される壮麗な神殿です。ビザンチン帝国時代の6世紀には聖母マリア教会に、オスマン帝国時代の15〜16世紀にはイスラム教のモスクとして使われた歴史があります。

2019年夏現在、神殿正面の修復が行われており、足場が組まれていてあまり美しくありません。それよりも、後方ないし左後方から撮影した方が良い絵が撮れます。

岩肌が剥きだしている部分は滑るので、足元には充分注意してください。
また、直射日光対策として、帽子やサングラスの着用をおすすめします。

アクロポリス内につき、パルテノン神殿の入場料はアクロポリスの入場料20ユーロ(大人)に含まれます。18歳以上の学生は半額、18歳以下は無料(学生証・パスポートなどの提示が必要)。アクロポリス周辺の遺跡を回れる共通券30ユーロもあります。

3月6日、4月18日、5月18日、9月最後の週末、10月28日、11〜3月の最初の日曜日は入場無料です。

2019/09訪問
  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。