この場所には、もともとミケーネ時代の王宮“メガロン”が建っていました。その後、女神アテーナーや海神ポセイドン、ヘファイストスのほか、初代の王ケクロプスなどの英雄も祀られるようになり、神殿的な色合いを増していきます。
女神アテーナーと海神ポセイドンがアテナイの守護神の座を争った際に、ポセイドンがトライデント(三叉槍)で突いて噴き出したという塩水の井戸や、アテーナーが槍で突いた岩から飛び出したというオリーブの木もここにあります。
また、神殿北側の地面にはヘファイストスと女神アテーナーの子で伝説の竜王エリクトニウスが住んだとされる穴があります。
エレクティオンで最も目を惹かれるのが、神殿南西部にたたずむ6体の女性像(カリアテッド)。この下が初代王ケクロプスの墓所でした。
現存するエレクティオンの建設は紀元前421年に着工し、407年に完成。イオニア式建築で、構造が複雑なうえに傾斜地に建てられたことから、修復が繰り返されてきました。
パルテノン神殿同様、ビザンチン帝国時代はキリスト教会、フランク人の統治時代は宮殿、オスマン帝国時代はトルコ人司令官のハーレムとして利用されていたようです。
撮影スポットは、やはりカリアテッドが並ぶ神殿の南西側。6本の柱が並ぶ東側。北側の正面入口と女神アテーナー由来のオリーブの木でしょうか。
岩肌が剥きだしている部分は滑りますので、写真撮影の際は足元に充分注意してください。
アクロポリス内につき、エレクティオン神殿の入場料はアクロポリスの入場料20ユーロ(大人)に含まれます。18歳以上の学生は半額、18歳以下は無料(学生証・パスポートなどの提示が必要)。アクロポリス周辺の遺跡を回れる共通券30ユーロもあります。
3月6日、4月18日、5月18日、9月最後の週末、10月28日、11〜3月の最初の日曜日は入場無料です。
Erechtheion エレクティオン神殿
神話と歴史が凝縮された、古代アテナイ人にとって最も神聖な場所
- 投稿日2019/09/26
2019/09訪問
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ジャンル史跡・遺跡
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エリアアテネ
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住所
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アクセス地下鉄 アクロポリス駅から徒歩12〜15分
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電話番号+30-21-03214172
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営業時間8:00-17:00
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定休日1月1日、3月25日、5月1日、イースター、12月25・26日
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予算入場料 大人 20ユーロ
18歳以上の学生 10ユーロ
18歳未満(学生証・パスポートの提示要) 無料
3月6日、4月18日、5月18日、9月最後の週末、10月28日、11-3月の最初の日曜日 無料 -
公式サイト
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